雪山行動マネジメント及び雪崩対策技術訓練を白毛門登山口周辺で実施した。
■2/1(土)
ビーコン装着時の注意とグループチェックを行う。
ビーコンの電波特性、3段階(サーチ→シグナル→ファイン)での捜索、プロービングによる操作と掘出しの説明を受け、平地で実際にビーコンを雪の中に埋没させ捜索をした。
ビーコンから発生している電波特性を理解しながら画面に表示されている矢印を理解する必要がある。また捜索メンバー間の情報共有が大事。
その他、不安定な積雪構造を確認するための断面観察、コンプレッションテストの説明を受けた。
今夜の雪洞泊の作成に取り掛かる。雪洞は10人程が横になれるくらいの十分な広さで、その中で美味しい鍋を頂く。
冷えた体が温まり気持ちもほっとする。はちみつとスパイスがたっぷりと入ったホットワインのなんと美味しいこと。誰かが山で体験した怖い話をし始めた。ビビりの私はその後、トイレに行くのがものすごく怖かった。誰か一緒に行きませんか~?
■2/2(日)
前日学んだことのおさらい。斜面に雪崩の痕を広範囲に作り、埋没者に見立てたビーコンを隠し埋める。今回初めて参加するメンバーがリーダーとなり、研究生と本科生を交え4人一組2チームでシナリオトレーニングを実施。
どこに何個(人)埋まっているのか分からない状況で、すべての埋没者を発見し気道確保するまでのタイムを計測する。
その他、ラインプロービングを体験。
焦ると周囲を観察することが疎(おろそ)かになったり、他の人の情報が耳に入らないことがある。リーダー、メンバーがいかに落ち着いて行動できるか、チーム間での情報共有が早期救出のカギとなる。
今回は掘出しまでの作業でしたが、掘出し後の応急手当、梱包までの一連の流れも行ってみたい。