大丹波川・真名井沢

  • 期間 2024-09-21
  • メンバー L金澤、SL安永(26期)、秋永(42期)、中村(42期)
  • 記録 中村

当初、応用ステップ「泊りの沢」として1泊2日で笛吹川・釜ノ沢~東俣を遡行する予定であったが、台風の影響で2日目が悪天候の予報となったため、参加メンバー内で検討して、奥多摩にある真名井沢の遡行を日帰りで実施することとなった。

青梅線川井駅に8時30分に集合し徒歩で入渓地点に向かう予定であったが、私が予定の電車に乗れず20分遅れとなってしまった。
林道真名井線のとりがや橋から川沿いを歩き、宗像兵一『新版 東京起点 沢登りルート100』の遡行図にある「ワサビ田」に10時30分に到着。沢装備を整えた後、4つある堰堤を越えた場所から遡行を開始した。
入渓

小滝が続く地点では結構水量があり、楽しみながら遡行することができた。
後日、気象庁の青梅地点での観測データを調べたところ、前日までの1週間で29mmの降水があり、通常よりも水量が多かったものと思われる。
小滝

魚止めの滝に到着。最初見た瞬間は、結構水量があり本当に1級の初心者向けの沢なんだろうかと感じた。
魚止めの滝
この滝は5mあるのでロープを出し、私がリードで登ることとなった。
魚止めの滝
滝を登り、引上げ支点を構築するために立木を探したが、適当なものが見当たらない。そこで、滝の落ち口から少し離れた大きめの岩に240cmスリングを巻き付けて支点とし、滝の上部でメインロープを利用してインライン・フィギュア・エイト・ノットを作りカラビナを掛け、ムンターヒッチにて引き上げを行った。
魚止めの滝 引上げ支点

魚止めの滝を過ぎた後も小滝がいくつもあり、また、ゴルジュ帯を抜けていくような箇所も多く、とても楽しめた。

遡行終了地点の左側にピンクテープを確認し、そこから杉の植林地帯を登って林道の終点地点を目指した。ここでは秋永さんが地図と標高を確認しながらルートファインディングをし、ドンピシャで目的地に到達した。
林道を少し歩くと川乗山(川苔山)へと続く登山道への分岐があり、そこで装備を解除した。
川乗山指導標
ここで15時30分。赤杭尾根の登山道を下ってもJR古里駅まで2時間30分の行程であったが、奥多摩駅まで行ってみようということになり、川乗山方面へと進む。
真名井沢ノ峰(1240m)を通過し、本仁田山に向かうため左に折れて舟井戸へ。鋸尾根は痩せ尾根の下りでザレた箇所もあってペースを上げることができない。時折小雨となり、また大ダワで17時30分となったため、目的地を鳩ノ巣駅へと変更して瘤高山(こぶたかやま)から杉ノ尾根に入った。下るにつれて霧が出始めヘッドランプを点けても視界が利かなくなったが、足元はそれほど悪くなく、19時30分に鳩ノ巣駅に到着した。
営業していた駅前の「さんらく」さんに入り、20時30分まで生ビール、日本酒、芋の茎の煮物、冷奴、天ぷらそばなどでお腹を満たした。
さんらく

初級の沢とはいえ遡行距離が長く水量も豊富で、思った以上に楽しむことができた。また、16時頃としていた予定時刻を大幅に過ぎてヘッドランプでの下山となったが、土曜日ということで気持ちに余裕を持って行動することができた。
さらに、事前のリサーチでは店が見つからず諦めていた下山後の食事も駅直近で摂ることができ、その点でも充実した山行となった。

<行程>(行動時間:10時間40分、移動距離:21.42km)
川井駅8:50~上日向バス停9:40~真名井北稜登山口9:50~林道真名井線終点15:30~舟井戸16:45~大ダワ17:30~瘤高山18:00~大根ノ山ノ神19:00~鳩ノ巣駅19:30
真名井沢ルート図

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