朝から30℃を超える蒸し暑い沢日和。武蔵五日市からバスで40分の南郷バス停から矢沢林道を1時間歩くと入渓点。林道途中ではサルの群れが落石を起こしたり、小屋の壁に大きなヘビが巻き付いていたりで、驚いたし怖かった。入渓点は目印の赤テープに「軍刀利沢」と書いてある。装備を整え11時スタート。
サラサラと音がしそうなキレイな流れの中を進むと、2~5mぐらいの滝が続き、そこそこ苦労しながら進んだ。2段15mの滝は高巻き、残置ロープにカラビナをかけてトラバース。本日唯一出会った別グループはこの滝を懸垂下降していた。この滝を越えてすぐの炭焼き窯跡(単に石が積んであるだけ)で休憩。ちょうど12時だった。
このあと直ぐの6m滝は中央を登ってみたが途中で行き詰まり、左側を登った二見さんと高巻いた舘さんにスリングで引き上げてもらった。続くチョックウッド滝はガイドブックには「ツッパリで上がる」とあったが足が短いのであきらめた。続く6m滝ではロープを使用したが、支点にした木から落口までロープを伸ばして…と思い出しながらやっていたら時間がかかってしまった。
何となく空が暗み遠雷も聞こえてきたので少し急いだ。滝場が終わってしばらく行くと、出てくるはずの二俣が一向に現れず、水が枯れて倒木が多く荒れた感じになってきたので、ひとまず止まって上流下流に偵察に行くと、二俣を見過ごしていたことが判明。結構大きな二俣なのに何故見落としたのか??
この先沢はどんどん枝分かれし、ガイドブックには「水量の多い方を進む」とあるが、そんなに大差があるわけではなく、地形図と高度計で確認しつつ進んだが、各自の高度計が微妙に異なり判断が難しかった。やがて水は無くなり、尾根を目指して枯葉の急斜面をズリ落ちそうになりながら登った。
三国峠に着くはずが、やや西寄りの軍刀利神社元院近くに15時半到着。どうやら最後の二俣で左右を間違えたようだ。お天気は回復し再び青空が広がっていた。神社前のベンチで装備を解除し、お参りをして上川乗バス停を目指して下山。
遡行時間は4時間半でガイドブックのタイム(3~4時間)よりもかなりかかってしまった。枝沢を見過ごしたり、ロープワークがヘタクソだったり、現在地がだんだん怪しくなってきたりと反省点は多いが、勉強になったし、暑い中での沢は楽しかった。