谷川連峰・小出俣山

  • 期間 2021-04-03~2021-04-04
  • メンバー L田中(35期)、SL小林功(32期)、赤星(37期)、山下(39期)、穴井(39期)、駿谷(40期)、大野(40期)
  • 記録 田中、駿谷

今年は降雪が少なく、かつ2月から暖かかったため、4月初めなのに5月終わりくらいの雪の状況であった。
藪雪ミックスの斜面は無駄に足の力を使い、くたくたになってしまった。天候には恵まれ、メンバーの足もそろっていたのでほぼ予定通り山行ができてよかった。残雪期ならではの野外宴会が楽しかった。

■4/3(土)
JR高崎から水上まで、在来線の車中でビーコン、オーバーパンツ、スパッツを着ける。オーバーパンツの下にズボンをはくか否かが悩ましいところだ。今回ははかない派(まめ)の勝利であり、はいた派(横着)は暑さに苦しんだ。
JR水上駅待合室で金物類を装備し、水上寺まで歩く。タクシーは外道だ。水上の町に人影はなく、道すがら明らかに営業を停止しているホテル、取り壊し中のホテルが散見されるのが寂しい。下見をしておいたため迷うことなく水上寺に到着し、バスで来ていた山下さんと合流した。
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  水上寺にて。雪山感は皆無

水上寺のまさにお寺の裏山風情のところから入山する。稲荷社があった。雪は全くない。送電線鉄柱を2本超えて落ち葉で滑るやせた尾根道を黙々と登る。3本目の鉄柱から尾根を巻く道に入ると1150m付近で雪が着いた急登が出現したのでピッケルを装備し、キックステップで登る。1450m付近でアイゼンを装着。阿能川岳の台地上のコルへ上った。
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  雪があってよかった

14:30 いい時間なので阿能川岳手前のコル1573mを宿地として、おのおの幕営した。今回はコロナ対策で各自別々にテント、ツエルトで宿泊した。残雪期登山の楽しみとして雪でテーブルを作っての宴会があり、今回はコの字型テーブルを準備して各自テントマットをお尻に敷いて宴の夜は更けた。

■4/4(日)
お昼過ぎから天候が崩れる予報だったので、少し早めの4:30出発とした。
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  二日目の朝日をバックに

阿能川岳山頂まで15分。山頂は平らで灌木に小さな山名板があった。山頂から南方向に転じ200mくらいで西に転ずる。ここは南の尾根が主稜線で踏み跡や木の生え具合で間違えやすい。西の小出俣山への稜線は灌木に覆われており、一見尾根が見えない。左側の尾根の際を100mくらい下降して100m登り返す。そこから緩やかな尾根が続き、小出俣山の手前1600m付近が急登になっている。雪はシャーベット状、上部ではブロックが崩れ落ちる音が頻繁に続き、巨大なブロックがずれるのを目のあたりにした。斜面が崩壊する恐れが多分にあったため、極力尾根伝いに、また、雪が割れているところを避けた。
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  ときどき急登あり

小出俣山の手前で幕営していた二人パーティが本山行中に出会った初めての人間。その後、山頂からの折り返しでもう一度会う。
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  小出俣山のピーク少し手前。随所で雪が割れてました

山頂からの展望がよく、平標、仙ノ倉、万太郎、谷川岳、遠くは燧、至仏まで。
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  谷川岳方面を望む

行きは楽しいのだが、帰りはいつもうんざりするのはなぜだろう。阿能川岳に戻ってテントを撤収したら、後はさっさと下山することしか頭にない。雪の部分はまだ歩きやすくていいが、藪が出ていると冬靴では足裏が固すぎて歩きづらいことおびただしい。落ち葉で何度も滑りながら下山し、水上駅前のくぼ田にてソーシャルディスタンスを保ちつつ反省会を持った。

■行程
4/3:水上駅9:00~水上寺9:30~1264p手前の送電線12:00~阿能川岳手前のコル1573m(C1)14:30
4/4:C1 4:30~阿能川岳4:45~小出俣山7:00~C1 9:00-9:40~1264p手前の送電線11:30~水上寺13:30~水上駅14:00

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