●8:00 新松田駅集合。前日までの数日間、関東地方全体で局地的豪雨が断続的に続き、今日も怪しい空模様。10分発の西丹沢自然教室行バスに乗り、約1時間で大滝橋着。バス停すぐ手前の道を入ると東海自然歩道の古びた大きな看板がある。クサリなどの整備された登山道を進み、大滝沢にかかる木橋を何回か渡り返し、マスキ嵐沢との合流点の先をしばらくいくと「マスキ嵐沢」という木製の標識がある。
●装備を調え10:20入渓。ゴーロ帯をしばらく進むと小さな滝やナメ滝が続くようになる。両側から空に伸びる木々の緑が美しい。大岩の左8mとトイ状の滝を越えると2段10mスラブ状。2段目の滝で、ロープを出す。浦野さんリードで下部は左を上がり中間部で水流を右に渡る。水量が多くホールドやスタンスが水しぶきでよく見えない。続く8mの滝を上ったところで休憩。
●スラブ状滝、5m滝と上り、高度を上げていくと遡行図通り、880mで二俣となり右へ進む。「いったん伏流となり~」とガイドにはあったが、水は涸れることなく流れている。左右からのいくつかの枝沢を地形図と高度計で確かめながら920mの二俣を右に入り、5mの階段状の滝で水が完全に無くなった。もう稜線らしきものも見えていて、どこを上がってもよさそうだが、最後のハングした10m滝は残置スリングが確認できず右から捲く。右方向へ直上していたトップの二見さんから足元がよくないから止めた方がよいとのコールがあり、浦野さんと松井は北寄りに一つ尾根をまたいで詰める。ヤブはないが、こちらもザラザラと崩れて往生する。姿の見えない二見さんと時々大声で呼び交わしながら、12:40登山道(1030m)に出る。10分ほどして二見さんも合流、装備を解く。
●休憩後、西沢へ下山。数年前に事故が続いたというやせ尾根(その為に一般登山道ではなくなった)をいったん登ると赤布があり、斜面を下ったところで道は北東方向へ直角に曲がると地図を読んでいたのだが、どんどん進む内に道が完全になくなってしまった。廃道になっているとはいえ、これはおかしいと地図を確認。ツメ上がったと認識していた場所がずれていた為に、畦ケ丸方向へ続く尾根に入ってしまったことに気づく。慌てて戻ってみると、直角に曲がるべき地点では、我々が進んだ道には進入を防ぐように倒木が置かれていた。30分程で下棚沢と本棚沢の出合近くに下り、沢靴等の泥を洗ってから西沢沿いを30分程歩いて西丹沢自然教室に着く。バスの時間までの約1時間、すっかり晴れて気持ちの良い川原でゆっくりビールを飲みつつ反省会。15:40のバスで帰路につく。
●行程
9:10 大滝橋バス停~9:45 マスキ嵐沢(10:20入渓)~12:40 権現山旧登山道(13:10)
~13:50 西沢(14:10)~14:40 西丹沢自然教室
※参照 「東京起点 沢登りルート120」 宗像兵一