新宿発7:01小田急線急行小田原行き乗車、一番前の車両から渋沢駅が近づくと富士山が良く見える。大倉行きバス発車8:20、15分程で終点。前日までの2日間の雨がウソのように晴れた、体育の日。夏の間、割と空いていた丹沢も紅葉シーズンを迎えて人が戻ってきた。バス停から「風のつり橋」を渡り戸川林道に入る。話をしながら歩いていると間もなく竜神ノ泉。すぐ左側に林道、そして倉見山荘が見えてくる。枝沢を渡ると水無川の広い河原に出る。堰堤まで少し下り前大沢の出会いを確認して身支度をする。
9:50過ぎ出発、渡渉して割と川幅の狭い前大沢に入る。すぐ4mの滝、ウオーミングアップする間もなく急な登りで緊張を強いられる。2mの滝、そして堰堤と左壁を行く。
早々と核心部、2条5m 滝中間に残置シュリンゲとカラビナあり。ロープを出して残置シュリンゲ上までは行くが、その先が手がかりが無い。ハーケンを一枚打つ。落口左側に割と新しいハーケンあり。後5cm手が届かない。シャワークライミングの中、震えが出始める。足場も悪くもう1枚ハーケンが打てない。止む無く撤退、ハーケンは残置したがシュリンゲとカラビナは回収。ロアーダウン開始、滑り落ちる。第1支点はあったがちょうどグランドまでの距離。幸いかすり傷程度で済む。
左壁は逆層気味、松井さんが先頭を行く。脆い岩を確認しながら急な山肌を巻いていく。
やっとの思いで沢に降りる。後は急だが石積み堰堤を挟んでトイ状、ナメ小滝が連続。快調に進む。階段状5段10mの滝手前で、昼休憩。涸れ棚を経由してきつい源頭部。仕事道を通って大倉尾根、私の高度計で820m。駒止茶屋より少し上のベンチで着替えて下山。バス停近くのお店で柚味噌を買う。大倉着。
【行程】
大倉8:50~9:30出合9:50~11:20五段10mの滝11:40~12:10大倉尾根 駒止茶屋12:50~13:40大倉
【感想】
10月半ばの沢登りとしては天候に恵まれた。アプローチが短くて時間的に余裕がない時には良い。標高差450m、水平距離1,100m。枝沢の迷わされることが少ない。一部地形図の読みが納得できないこともあったが(5段10mの滝)、モミソ沢と同様水量も少ない。
蛭に3か所やられた。春先、晩秋が適期か?核心部はネットを見ると中間から右に巻いたとある。ガイド本だと右岸の枝尾根に出た方が楽だったようだ。(ロアーダウンは課題、反省点:事故るよりシュリンゲ残置。)
【参照】
東京起点 沢登りルート120 宗像兵一(2010.3遡行)
東京周辺の沢 廣川健太郎(1996.8遡行)