もともとユース山行だったが参加者無く自主山行で実施。この冬一番の寒気がやってきて甲府駅に着いた瞬間からすごく寒い。ブルブル!山の名前の由来の興因寺までタクシーで移動しスタート。あたりにはうっすら雪が残っていた。
のどかな田園風景の中しばらく車道を歩き、消えかかった「穴口峠」の文字をガードレール上に見つけて登山道に入る。しばらく登ると三叉路に至り、表示は無いがそこが穴口峠らしい。さらに進んで鉄塔下の興因寺山のピークに到着。霞んだ南アルプスと甲府盆地を見渡しとても気持ち良いが、風もありジッとしていると寒く(マイナス5℃)写真を撮ってすぐ出発。(写真①/興因寺山)
展望を楽しみながら尾根を降りて行くと、白い花崗岩に松というまさに「淡雪山」という風光明媚な景色となる。すぐ近くに立派な宗教施設や民家が見えていた。宗教施設まで降り、荒田さんが頼んでくれてキレイで暖かいトイレを拝借できた。(写真②/淡雪山)
施設脇の金子峠から再び登山道に入る。踏み跡が不明瞭でヤブっぽくなり、赤テープを探しつつ地形図でピークやコルを確認しながら進むと、やがて車道に出て和田峠に到着。少し先の千代田湖は半分ぐらい凍っていて、観光用らしきボートがあったが人影無く静まりかえっていた。
湖畔から白山に向かう登山道に入る。ここからは「武田の杜遊歩道」の一部で、きちんと整備されているがいろんな道があってかえって分かりにくかった。先ほどの淡雪山のように真っ白い花崗岩を登っていくとあずまやがあり、何も表示は無いが多分ここが白山のピーク。ここで会った地元の少年たちはサバイバルゲームをしていると言う。大きなモデルガンにはビックリしたがとても良い子たちだった。他にも犬の散歩やウォーキングの人がチラホラいて「地元の裏山」という感じ。鳩サブレーのような楽しい岩もあった。(写真③/鳩サブレー岩)
少し先の白山八王子神社は真正面に富士山、裏側に金峰山という絶好の位置で、離れて見ると岩と木の感じが瑞牆山にとても良く似ていた。湯村城の井戸跡や復元された狼煙台を見て湯村温泉に降りた。太宰治ゆかりの明治屋で温泉に入り、甲府駅まで歩いて駅ビルで鶏モツ煮を食べて帰京した。
(写真④⑤/白山八王子神社/瑞牆山に似た白山八王寺神社あたり)
◆今回初参加の荒田さんの感想
ルートファインディングの勉強として、穴口峠あたりから興因寺山を経て、金子峠、千代田湖へ至るまでは地図にはないルート。地図、コンパス、高度計を使って全員で判断しながら進む。GPSで結果を振り返ると計画通りのコースを歩けており、新入生にとってはとても満足でした。読図のポイントや尾根筋の見方、高度計の必要性や使い方などいろいろと勉強になりました。
◆コースタイム
甲府駅(9:10)-興因寺(9:30)-登山道分岐(10:00)-穴口峠(10:30)-興因寺山(10:45)
-淡雪山(11:30)-トイレ休憩 -金子峠(12:00)-千代田湖(12:40)-トイレ休憩-白山(13:00)-白山八王子神社(13:15)-湯村城跡(山頂)(14:25)-湯村温泉(14:50)