白山

  • 期間 2011-07-28~2011-07-30
  • メンバー L久野(22期)、長澤(15期以前)
  • 記録 久野

長澤講師の遠足企画:蓮華温泉起点・朝日岳~雪倉岳~白馬岳~白馬大池の周回縦走企画が成立せず、同じ行程で自主山行としていたが、蓮華温泉までの道路が復旧工事でまだ通行できない事が事前にわかり、以前から気になっていた山の一つ、白山に転進することとなりました。
北アルプスに登った折々に遠望する白山、静かにどっしりとした山姿、ず~っと気になっていました。生憎の天候模様で展望皆無でしたが、高山植物の豊富さ・群落の大きさなどなど、予想を越えていい山でした。

7月28日(木)

夕方、市ノ瀬の駐車場に集合して、車中泊。テント場・水場・WC完備。しかしここまで、自宅から650㎞。いや~、遠かった~。

7月29日(金)

昨夜、一面の星空が見えてちょっと期待したのだが、やっぱり天気予報どうりの雨模様・・。市ノ瀬から金・土・日と車両規制がかかり、シャトルバスで別当出合へ。別当出合にも、水場・WC有り。小雨降る中、別当出合を出発する。吊り橋を渡り、別当谷と柳谷川に挟まれた尾根につけられた「砂防新道」を登って行く。このルートは途中の水場が豊富。中飯場や甚ノ助避難小屋には、立派な水道設備のある水場があった。甚ノ助避難小屋は昨年新築されたそうで、大変綺麗です。
中飯場周辺は、手取層群と呼ばれる中生代白亜紀(恐竜時代!)の地層が分布するそうで、恐竜の足跡化石が見られる、との記載を以前に読んだ事があるのですが、雨・ガスで周りが良く見えず、何が何だかよく解らないままに過ぎてしまって、ちょっと残念・・。どなたか白山に行かれた方、見た事ある方いますか~??
甚ノ助避難小屋から南竜道分岐まで登りついたが、雨は一向におさまらず、ガスで立っている周辺だけが見渡せるだけ・・。当初予定では、この日に白山の最高点・御前峰に登るつもりだったが、今日よりは天候回復が見込めそうな明日に登ることとして、南竜道でトラバースして南竜ヶ馬場の小屋へ退避することとした。
が、このあたりから、花・花・花・・・!!ガスの中、見える範囲で、次から次へとお花の群落!こんな天候でも、なかなか楽しめました。
南竜ヶ馬場に建つ南竜山荘で、昼前から「沈殿」状態でしたが、一瞬ガスが薄くなり南竜ヶ馬場が見渡せると、ここ、中々いい所だな~。午後に1時間程度、自然観察会なるものがあり、これに参加して、雨の中、テント場方向まで歩きながら、いろいろ花とか岩石などの話を聞く事が出来ました。
こんな天気でも、小屋は満杯。賑やかでした。

7月30日(土)

夜が明けても、残念ながら雨は一向に止む気配なく、むしろ強い驟雨もあったり・・で、しばらく待機して雨脚が弱まったあたりで小屋を出る。
小屋周辺から室堂に登るルートは3つあるが、小屋からすぐ登る「トンビ岩コース」を辿る。この道、室堂までの間も、花・花・花・・・の群落のオンパレードで、雨の中でも飽きる事がない。本家本元の「ハクサン○×△」をたくさん見て、登りが緩やかになると、雪の残る万才谷雪渓の脇を通って室堂に辿り着いた。
いぜんと雨降る中、室堂から鳥居をくぐって御前峰へ。きちんと石積みされた道で、なるほど日本3大霊山の一つ、登拝道なんですね~。この途中にも、クルマユリの鮮やかな群落があったり、花・花・花・・・は続きます。御前峰山頂近くで、上からホラ貝を吹く音が聞こえました。
御前峰の山頂に立つ頃、雨が上がり一瞬薄日も射しました!残念ながら、ガスは晴れず展望は皆無・・。山頂直下に白山奥宮がありました。ホラ貝吹いていた修験者(?)の方々は、既に下山支度。

093白山御前峰

雨が止んだのも、ほんのひと時でまた降り始めてきたので、室堂まで下降。ここで大休止して、弥陀ヶ原へ下る。弥陀ヶ原では雨も止み、コバイケイソウの群落を見ながら、ガスが切れた合間には、水屋尻雪渓などたおやかな白山の山容の一部がを垣間見ることができました。黒ボコ岩からは、「観光新道」を延々と下り、別当出合に戻りました。このルート、殿ヶ池避難小屋までの間の、「馬のたてがみ」と呼ばれる尾根周辺も、花・花・花・・・でした。

◆行程:7月29日(金)6:30別当出合~砂防新道~10:30南竜山荘
    7月30日(土)7:30南竜山荘~トンビ岩コース~9:45室堂~10:45御前峰~11:40室堂~観光新道~16:00別当出合

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