▲「牛首峠〜坊主岳」概念図 1
「日本列島横断分水嶺プロジェクト -親不知〜御前崎-」も今年に入ってからゆっくりながら進んでいる。今回は中央アルプスの茶臼山から八ヶ岳までの間で残っている「牛首峠から坊主岳」を2泊3日のプランで歩いてきた。
10/12 朝、伊那インター近くのコンビニに黒田さんと落ち合う。車を1台を下山予定のイイノコ沢登山口に置いてから、中央本線の小野駅向う。牛首峠周辺の山は茸山、この季節は松茸取りの最盛期なので車は小野駅に置いて、タクシーで峠に向う。
峠からは素朴な鳥居がスタートである。途中、水は取れそうもないので、余裕を持って7リットルの水を背負った。久し振りで重さを感じる。
ヤブを覚悟していたが、古い踏跡が尾根沿いに上に延びている。ラッキーである。稜線まで登ればそれ程の急登はない。1347mの標高点はパスして、牛首峠から延びている林道の終点のコルに向う。コルには丸太の柵が林道のゲートとなっている。ここからは境界線なので所々、見出し標が出て来る。ヤブが深いところもあるが、全体としてはヤブは薄い。踏跡もとぎれとぎれだが続いている。7月、8月の坊主岳から権兵衛峠間のような激しいヤブは出てこない。
重荷のせいか、思った程ピッチが上がらない。1543m標高点を過ぎて次のピークへの登りに差し掛かった当たりで、下草もない絶好のテン場適地が出てきた。時間も頃合いなのでテントを張る。
10/13 6時出発。昨日のテント場は選択は絶好であった。朝から藪漕ぎである。あまりテント泊に適した場所はなかった。樹林の薄いところはヤブがうるさい。それでも、この程度なら問題にならない。地形図で判断する限り、1823m標高点〜1851m標高点の間に今日のテント場を予定する。今日中に坊主岳まで行ければ最高だけれど、それはちょっと無理がありそう。
1754m標高点から下ったコル付近の北側斜面で水が取れるとネットに出ていたが、ちょっと判らない。1782.4三角点峰に近くなるとヤブも薄くなり踏跡も追いやすくなる。1823m標高点からの下だりからコル付近に掛けてはヤブもなく絶好のテント場である。これで水が取れれば云う事ないのだけれど。14時を回っているし、先も見えてきたのでここのコルの1800m付近でテントを張る。
10/14 今日は朝から藪漕ぎである。それでも踏跡は辿れる程度の初級クラスである。出発して40分足らずで1851m標高点である。順調です。いったん下って薮の中の踏跡を探すように登り返すとひょっこり薮から飛び出すとそこは1961m標高点峰。そこからはしっかりと刈り払いがされている。どうやらここから坊主岳までは刈り払いがされているようだ。あとは天国のような尾根道を坊主岳へ歩を進めるだけである。この夏歩いた経ヶ岳や、はるか御岳山、乗鞍岳の展望を楽しみながら、フィナーレである。
これで、中央アルプスの茶臼岳から八ヶ岳まで繋ぐことができた。満足感で思わず笑いが出る。2時間の下りで車の置いてあるイノコ沢の登山口である。
<行程>
10/12 牛首峠 8:30 〜 林道のコル 10:35 〜 1361m標高点 11:10 〜1 381m標高点 12:10 〜 1430m標高点 13:00 〜 1540.0m三角点 13:40 〜 1543m標高点 14:20 〜 1567m付
近・泊 14:30
10/13 1567m付近 6:00 〜 1725.0m三角点 7:30 〜 1754m標高点 11:10 〜 1782.4m三角点 11:30 〜 1772m標高点 12:20 〜 1764m標高点 13:00 〜 1823m標高点 14:00 〜
1800m付近・泊 14:10
10/14 1800m付近 5:50 〜 1851m標高点 6:30 〜 1961m標高点 8:00 〜 坊主岳 8:30-9:00
〜 イノコ沢登山口 11:00
<地形図>「北小野」「宮木」「藪原」