8月技術委員会企画「北穂東稜」のための事前トレーニングを行った。
北穂東稜のポイントは、ピッチグレードⅡ級の「ゴジラの背」、10mほどの懸垂下降の2点。
岩登りに関しては、男岩西面を数本、男岩南面クラックを2本登った。
懸垂下降については、女岩南面でバックアップ懸垂を繰り返し行った。
男岩西面はクライミングシューズで、南面クラックは登山靴で登った。
南面クラックのピッチグレードは5.5なので、RCCⅡグレードに換算するとⅤ-級といったところだろう。
(体感としてはⅣ+級といったところ)
といっても、テラスに乗っ越すところだけが5.5で、下部はⅢ級ほどだと思う。
「ゴジラの背」よりはグレードが高いので、トレーニングにはちょうどよいだろう。
男岩西面では、トップロープのセッティングについて説明し、実際にセットしてもらった。
南面クラックではリードで登ってもらい、テラスに先回りしてセカンドのビレイを説明した。
懸垂下降については、体が自然に動くようになるまで何度も繰り返し行った。
本科生も最終的にはスムーズにバックアップ懸垂の準備を整えることができるようになった。
他、ちょっと気になったのが、ボルトが打ち直されていたこと。
支点が新しいペツルボルトになっていたことは嬉しい。
が、男岩に関しては終了点から支点までの距離が長くなったため、トップロープが張りづらくなっていた。
岩角でロープが擦れてしまうためだ。
トップロープでスダレ状岩壁になっていたことの対策だと思う。
もし、トップロープを張るのであれば、当て物があったほうがいいだろう。