今回、私たちは両神山系のキギノ沢に行って来ました。途中、二俣でルートを誤り、時間の都合で引き上げましたが、冬の沢登りの様々な要素を楽しむことが出来ました。
■日程1日目
西武秩父駅に集合し、マイカーで坂本方面に向かいます。
■日程2日目
早朝、尾ノ内自然ふれあい館の駐車場へ移動します。ここから、キギノ沢出合まで油滝に向かって登山道を進みます。気温は3℃ほどで、徐々に上昇していきます。
氷がほとんど無く、アイスクライミングのシーズンは既に終わっています。
二俣の右俣です。
二俣の左俣です。
【時間の経過】
尾ノ内自然ふれあい館駐車場(4:20)~キギノ沢出合(6:40)~二俣(10:10)~左俣の途中(12:15)~往路を戻る~尾ノ内自然ふれあい館駐車場(17:40)
【感想】
■木村
今回の山行は、氷が少ない為に登攀ラインの選択に悩んだり、ちょっとしたラッセルでペースが落ちたり、下山時は谷の下降で苦心したりで、とても良い経験になりました。滝の登攀ではミックス用のアックスが威力を発揮し、下降時はアイススレッドが役に立ちました。
二俣では時計の高度計とコンパスと地形図を照らし合わせて進路を検討したのですが、両俣とも水量が少なくて、左俣の谷がほう広くて氷瀑も発達していたので、誤って左俣へ進んでしまいました。顕著な谷はいくつも合流しているので、その先の二俣を右へ進路を取ったのですが、第一ゴルジュが現れない上に大変厳しい登攀となった為、間違いであると判断し、時間の都合もあり、そこで引き上げました。進路を検討した時に、試しに右俣へ偵察に行ってみれば良かったと思います。
機会があれば、今度は氷が発達した厳冬期に行きたいと思います。
■二見
「二俣」でリーダーから話しかけられ、ルートを確認するとカシオの時計で標高1080m、25000分の1地形図で標高1050mのところを見てしまいました。一見左俣は凍った小さな滝もあり、間違いなさそうに見えましたが結果的に誤読でした。思わぬ急峻な岩場に遭遇してしまい、時間をロスしてしまいました。予習で遡行ルートを確定できなかったことが影響しました。最近、加齢とか集中力欠如等、リーダーに迷惑をかけて、行程を遅らせています。
明後日(4/6)は啓蟄、当日はポカポカ陽気です。山肌の雪もかなり雪崩て沢に跡を残していて、氷も薄く岩とのミックスルートです。所々薄氷がアックス、アイゼンで崩れ落ちます。足元に勢いよく沢の水音が聞こえました。