奥武蔵トレイルラン

  • 期間 2023-09-13
  • メンバー L松本(17期)、秋永(42期)、青栁(43期)
  • 記録 秋永

平日の4時台に家を出て始発集合とは、なんともストイック。数日前の読図の講習でも飯能に来たばかり。今日も暑くなりそうだ。さて今回は、秋のハセツネに向けた追い込み企画ということで、飯能駅発着で低山を紡ぐ30km弱のコースに挑戦だ。

街中を歩き、能仁寺から登山道に入る。最初の登りから息が上がり先が思いやられる。先頭を行く松本さん、早いなぁ、さすがハセツネ13回完走者。今回練習に付き合ってもらった青栁さんも元々トライアスロン・トレランの経験者で、5回完走者だ。企画をしてみたものの本当に歩き切れるかしら、と不安を抱えながらまずは天覧山(197m)へ。
続いて多峯主山(271m)、久須美山(260m)。昨年のクリーン登山の逆向きルートだ。逆向きでも意外と景色を覚えているものだなぁ。今回は「平地や下りは小走りで、少し早めの山行」としたが、実際下りになると二人のペースがとにかく早くて最初から飛ばしていく。真似をしながら走り始めると、これまでビビっていたような泥の斜面も意外と怖くないもので不思議だ。
登りで耐えて、下りで走ってその勢い(惰性)で次の登りの途中まで進むというのを繰り返す。平地になったときにストライドを伸ばすとさらに足が進む。少し先に目線をやって、気の根っこや段差に合わせて細かくステップを切り替えていく。結構おもしろい、これがトレランか!

その後、本日のルートで最も標高の高い天覚山(446m)。

東吾野駅手前で、リードに繋がれた猫と出会う。顔をすり寄せてくる猫の可愛い写真を撮ろうと、中腰で動き回る二人がとてもお茶目である。

駅前の自販機で大休止。暑すぎて今日は水分摂取をしっかりしないとまずそうだ。

さてそこから北東の峰に進み、ユガテ、エビガ坂、鎌北湖へ。途中で花山椒の実を発見。少しかじったら(当たり前だが)唇がビリビリ痺れた。

あたりは毛呂山町に。個人的な話だが私の祖父は長く山をやっていて東海自然歩道の踏査などに関わっていた。我が家で20年以上にわたり毎年注文している柚子ジャムがあり、それは毛呂山町のものだということを思い出した。祖父がどこかの山から下りたときに、地域の方々の手作りの商品を見つけて帰ったのだそうだ。同じ山を通ったのだろうかと、物思いにふけりながら日照りのロードを走る。鎌北湖は寂れていてちょっと怖かった。ここでも自販機があり、救われる。大休止。

さてそこから終盤戦。沢沿いを進む。沢水で顔を洗ったりして気合いを入れるが、すぐに日照りの長い登りとなり、暑すぎる。なんで登ってるんだろうと自問しながら無言で登り続けてやっと物見山(375m)。

さぁ、最後のピークも近くなってきた! 橋本山を経由して、みんなお馴染みの日和田山(305m)。岩トレもしないとなぁ。

山を下りて、巾着田の周りをぐるっと走る。ロードは足が痛いが、田んぼはのどかで、もうすぐ花が開きそうな曼珠沙華のつぼみが綺麗だった。
ドレミファ橋を渡り、高麗峠へ。

 
当初は宮沢湖を経由して総長30kmにするはずだったが、あまりにも暑い。後ろを歩く松本さんから(早くビールが飲みたいという)無言のプレッシャー。宮沢湖は飛ばし、計画書に記載した下山時刻16:30に間に合うように飯能駅へと急いだ。

反省会の場所を探す。松本さんお気に入りの「なかよし」は14:00開店だ。3名入れるらしい!そこをゴールとし、時間もちょうど16:30ということで山行終了。ハードなルートだったが27.8km歩き通すことができて充実の1日となった。

<行程>
飯能駅7:00~天覧山7:25~天峯主山7:50~久須美山8:50~天覚山10:15~東吾野駅10:45~橋本山11:45~鎌北湖12:50~物見山13:55~日和田山14:30~巾着田15:15~高麗峠15:35~飯能駅16:30

ルート図標高図
※上掲のルート図、標高図はYAMAPより転載

<所感>
○松本
久々にハセツネ杯にエントリー。それに伴う事前トレーニング。やりたくなくてもやらないと、という気持ちを自動発生させるもので、大会本番以上に重要視しているところです。近年新たな動機付けとしては、年齢と共に落ちてゆく体力に少しでもブレーキをかけるための自分自身への鞭と申しましょうか。
○青栁
元トレイルランナー気取りで名美さんに指導しながら走っていたら、見事に自分がこけちゃいました。脳と身体が連動しなくなっていることもよくわかった山旅でした。(笑)
○秋永
500mより低い山なのにこれだけアップダウンがある奥武蔵の山の魅力を知った。そして、走るのがとにかく楽しかった!カラダの速度に視線が追いつかないこともあったが、長年のテニスの経験を活かし、細かいステップや左右の切り返しが自然とできた。重装備を担ぐのも良いけれど、もしかしたら自分は走る方が向いているのかも、なんて思ってしまった。まだ2年目なので季節ごとに色々試してみて自分なりの山行のスタイルを見つけていきたい。

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