8/10土曜日（晴れ）
12時上高地集合、SLの田口さんはお盆休み真っ只中という事もありテント場を確保の為、早朝沢渡までマイカーで来て一足先に本日キャンプ地の涸沢に先行してもらう。
我々4名も観光で賑わってる上高地を12時半出発。
明神13時15分、徳沢に2時ジャスト到着。
リーダーの土方さんのソフトクリーム休憩を挟んで15時に横尾に到着、ここまでは若干船戸さんがペースダウン気味ですが4名無事に到着。

ここで私、保岡の靴底が両足剥がれかかっているため小林さんに針金とテーピングを借りて緊急補修をして15時10分横尾を出発。
出発して15分、若干ペースダウン気味の船戸さんが体調不良を訴える。
まだこの時点なら横尾に引き返しリタイヤするか強行するかリーダーと話し合う。
船戸さんの強い登頂意欲を尊重して荷物を残り3人で分けてテントと食料を持ってる小林さん、保岡が先行する。
16時15分本谷橋通過、17時ジャスト田口さんと無線テスト。17時30分手前の雪渓通過。
17時40分小林、保岡、涸沢ヒュッテに到着。
テント場は既に超満員状態の為無線で田口さんと合流。心配していた後続隊の土方さん、船戸さんも1時間遅れで到着。
初日の晩餐は満点の星空の下、私保岡の豚ニラキムチ餃子鍋とミートボウル30個をたいらげて21時就寝。明日の北穂東陵に備える。

8/11日曜日（晴れ）
本日4時まだ空は星空が綺麗なうちに起床、朝食の準備にかかる。メニューはアルファー米200ｇとしらすと山椒のフリカケとお味噌汁。昨晩深夜土方隊長がトイレで遭難に会いテントに帰って来ず心配したが無事を確認にして6時15分に東陵に向けて出発。
（サンダルがこわれてテン場に帰れずヒュッテ玄関でビバークしてたところ無事に救出）

しばらくは赤線ルートの南稜を進む。
１時間ほど行ったあたりで東陵の分岐に到着、雪渓を横切る前の岩稜帯（人が横になれる位の大きな岩が密集してるポイント）で登攀用具を装着。
後続の山岳ガイドさんが東陵に先行してくれた為、稜線までは比較的楽にルートファインディングができた。
足場はガレてかなり歩きづらいが8時59分、なんとか稜線に到着、風もほぼ無風で炎天下。雲ひとつ無い青空。
目的地の北穂山荘が目の前にくっきり見えている。
9時15分ゴジラの背に到着、最初の核心部は両サイド切れ落ちてるが足場は30センチしっかりしてるが一応ロープをだしてトラバース。
次の核心部はゴジラの背と呼ばれてる尖った角状ところを土方さんと田口さんがリードとビレイを交互に行いロープをフィックスして本科生はフェラータでクリアしていく。

最後はゴジラの背から垂直で降りるため懸垂下降で核心部をクリアしました。
最後の懸垂は足場が凄く狭く両足を乗せるといっぱいでセルフビレイを取りながらエイト環にロープをかけるのに苦労しました。
（日和田の講習が役にたちました。）

12時30分、北穂小屋に無事到着。13時、小林さんと私は縦走組の為休憩もほどほどに奥穂高岳に向かい14時半涸沢岳通過15時穂高山荘到着。最終日に向けて20時就寝。穂高山荘はテラスからトイレ前までテントで満員でした。
夕食は五目ご飯と麻婆春雨とウインナー。ビールと日本酒で祝杯をあげて最終日に向けて20時就寝

8/12日月曜日（晴れ）
本日は3時起床。昨晩も多分15℃前後あって非常に過ごしやすくTシャツ一枚でぐっすり眠れる。
朝食は棒ラーメンとわかめスープ。お盆真っ只中、早めに上高地脱出を踏まえて穂高岳山荘を５時出発。
起きてすぐの垂直の梯子の連続は少々こたえたが、すぐに体が温まり５時４０分には奥穂高に登頂。
すでにジャンダルムの頂上でもかなりの人が登頂している。又今年も憧れのジャンダルムを踏めず悔しさを胸に秘める。

奥穂高で記念写真もほどほどに早速６時に前穂高に出発。
初日、二日目の疲労がたまってたのか紀美子平に着くまで3回ほどルートを外し小林さんに注意されるが定刻通り７時半に到着、ザックをデポして８時には前穂高山頂に到着。北尾根2峰3峰の垂直に切れ落ちたリッジを眺めて、土方隊の無事登頂を願う。
紀美子平に降りて小休憩をはさみ９時７分岳沢を下る。
下りはじめていきなり鎖場の連続と炎天下でかなり精神的、体力的に限界に来ていたが最後の力を振り絞りなんとか岳沢ヒュッテに１１時２０分到着、長めの休憩をはさみ上高地に13時半に到着。
アルペンホテルで入浴して帰路に着く。