八ヶ岳・小同心クラック

  • 期間 2011-10-09~2011-10-11
  • メンバー L浦野(27期)、松井(26期)
  • 記録 浦野

■10/9(日)
新宿7:00発のスーパーあずさ1号にて茅野駅に向かう。三連休の中日とはいえ、もの凄い混雑ぶり。6:30前にホームに並んだので無事座ることができた。茅野駅9:35発のバスに乗り継ぎ、美濃戸口に10時過ぎ到着(駐車場も凄い車の数)。適宜準備をして10:30出発、13:30赤岳鉱泉着。テント設営後、大同心稜の途中まで偵察(本当は大同心基部までの予定だったが、急登に息がきれ途中で引き返す)。

■10/10(月)
5時起床、6時出発。10分ほどで大同心稜への取り付きに着き、後はひたすら樹林帯の踏み後をたどる。朝一の急登で息がきれる。ところどころにシャクナゲのテカテカした葉が群生している。大同心稜とのジャンクションは判然とせず、いつの間にか大同心稜にのった、という印象。大同心基部に到着後、岩壁を左手に見ながら顕著なバンドをトラバース。途中80センチほど下に降り(冬季だったら、嫌らしそう)、再度、大同心ルンゼまでトラバース。大同心ルンゼから少し下降し、小同心基部へ登り返す(踏み後はほぼ明瞭)。7:55、小同心基部(大きなテラス)に到着。
小同心12 左:大同心稜へ樹林帯を登る   右:大同心直下
③バンドをトラバース後、大同心ルンゼへ下るバンドをトラバース後、大同心ルンゼへ下る
④小同心基部からバンドを振り返る小同心基部からバンドを振り返る

休憩及び登攀準備をし、8時半、登攀開始。天気はすこぶるいいのだが、日陰なのと風が強いのとでもの凄く寒い! 手がかじかんで体が震える。

1ピッチ目(前半):浦野リード。クラックを目指して左上。ガバばかり。20m(長さは不正確)ほど登ったところにRCCボルト(+赤と白の残置スリング)があり、その1mほど上にハンガーボルトが2つ。ここがビレーポイントと思ってピッチを切ってしまった。この数m上にハンガーボルトがまた2つあり、こちらが1ピッチ目のビレーポイントだろう。残置ハーケン少しだけあり。
⑤1ピッチ前半浦野

1ピッチ目(後半):松井リード。前半同様、ガバが多い。途中で岩にヘルメットがぶつかる箇所がある。ビレーポイントには同様にハンガーボルトあり。

2ピッチ目:浦野リード。チムニーの中に入ってしまえば高度感はない。残置ハーケンあるが、ゆるい。

3ピッチ目:松井リード。出だしが少し嫌らしい。冬季にオーバー手袋をした状態だとどんな感じだろうか。小同心ノ頭に到着。
⑥3ピッチ松井
⑦小同心ノ頭から横岳山頂小同心ノ頭から横岳山頂

ここからは奥の院直下までコンテで稜線を進む。奥の院直下からは再度、浦野リードで登る。事前にネットで読んでいたとおり、結構嫌らしい。残置ハーケンはいくつかある。横岳(奥の院)頂上に10:40着。ザイルを解いて小休止する。
⑧奥の院奥の院
⑨山頂から小同心ノ頭(手前は右岩峰)山頂から小同心ノ頭(手前は右岩峰)

石尊峰、三叉峰を経て地蔵の頭で大休止。途中、中山尾根を登攀しているクライマーがいた。石尊稜を稜線から眺め、大まかなイメージを掴む。地蔵尾根を下り、14:00 赤岳鉱泉着。
⑩鉱泉近くから、登ってきたクラックルートがはっきりと見えた鉱泉近くから、登ってきたクラックルートを見る

三連休の最終日だけあって、この時間の赤岳鉱泉はひっそりとしている。神戸市立外国語大学WV部が仲良くトランプをしている脇で打上げ。その後、酒が無くなりワインとつまみを購入。小屋の中に入れてもらい、更に飲む。テントに戻って夕食、就寝。

■10/11(火)
4時半起床。5時半、石尊稜の取り付きまでの偵察に出発。行者小屋に向かい10分ほど歩いたところにある橋を渡ってすぐ左折し、沢の左岸を行く(途中から水はなく、河原歩き)。しばらく歩くと小同心ルンゼとの出合にぶつかるので、右股を進む。
その後、三叉峰ルンゼと鉾岳ルンゼの出合を鉾岳ルンゼ(右股)方面に進み、しばらく行くと左斜方向に登っていく道のようなものを発見(付近の木に赤テープあり)。石尊稜への取り付きはいくつかあるようだが、ここから稜に登る。しばらく登ると左右が切れ落ちている地点に到達したので、石尊稜に乗ったことを確認できた。
ここから尾根上を進むと下部岸壁にぶつかるのだろう、と予測をたてて偵察を終了。鉱泉に戻ってテント撤収し、北沢経由で美濃戸口へ下山。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>