八重樫・鹿内が直近の目標としていた妙義縦走を行うにあたり、それにつながる練習の場として、二子山上級者コースを利用した縦走はどうかと高橋さんにお聞きし、山行を実施しました。
坂本登山口(国道299号から林道に入った地点の駐車スペース)にマイカー集合し、一般登山道を利用し股峠まで移動。そこから破線ルートで東岳と西岳の計画です。
股峠でヘルメットとハーネスを装着し、まずは東岳を目指します。前日の雨もあり土が粘土状になっていて足場は不安定。岩場に入り少しすると乾いてきて登りやすくなってきました。やや危険な鎖場を通過。足場がない一箇所にステップが取り付けてありそこを踏みつつ、リスクヘッジでPAS(パーソナルアンカーシステム)を使って鎖にカラビナを掛け登ります。
股峠から30分強で東岳ピークに無事到着。
これから上る西岳が見えます。あそこに行くのか...と気合いがみなぎります。
股峠まで下り、いよいよ西岳上級者コースへ。諸事情で西岳の鎖は一切なし。
いきなり急!体感的には垂直な岩を登っている感覚です。ただホールドがふんだんにあるため、三点支持で落ち着いて行けば問題なく登れます。こんなに三点支持を意識したのは初めてです…。こちらも30分ほどで西岳頂上に到着。
中央陵方面にマルチピッチで登っているパーティーも見えます。いつかマルチも行ってみたい。
ここからが試練の場でした。水平距離にして800mほど岩の稜線を歩いて行かねばなりません。
ホールドがふんだんにあり難易度は高くないものの、とにかく高度感があり、実はワタクシ隠していましたが高所恐怖症。平地だったらなんでもないような一歩に躊躇してしまいます。しかし高橋さんは楽し気に移動。
ここが坂本下降点。
西岳山頂から2時間ほどかかって魚尾道峠に到着。登山道を通って登山口まで戻りました。
今日ほど「怖い」と「楽しい」を連発した日はなかったかもしれません。非常に緊張しましたがとても楽しい山行で、何度でも行ってみたいと思う素敵な山でした。
<行程>
坂本登山口8:30~股峠9:50~東岳10:30~股峠11:30~西岳12:30~魚尾道峠14:15~坂本登山口15:00