今回、チームmeatはマルチピッチクライミングのトレーニングのため、前回の三ツ峠に続き埼玉県小鹿野町の二子山にやってきた。いきなり取付を見過ごして1時間くらいロスしてしまった。多少の渋滞はあったがその後は順調にピッチを重ね、無事終了点に到達した。
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保岡さん、宇田川さんをピックアップし、東北道、圏央道、関越道を乗り継ぎ、順調に国道299号へ。民宿「登人」の裏の林道を入り、ほどなく駐車スペースに到着。6台くらいのスペースに先行者が3台いた。登山口で登山者数を数えるためのカウンターを押し入山した。10分足らずで股峠に出る。
進行方向左が東岳、右が西岳。西岳中央稜は一般道の裏側の南面なので峠を乗越して南斜面を回り込む。踏み跡を辿ると「ローソク岩」への案内板があり、北上する。ローソク岩の前に赤いドラム缶があり、それにひかれて西方向に踏み跡を辿ってしまった。これが大間違いで二子山の西の端まで行ってしまい、どの岩にも登らずに頂上を踏みそうになった。終わってしまう。取って返してローソク岩の東側を辿ると、また赤いドラム缶を発見。こちらが正解だった。
1時間ほどロスして9:30過ぎに取付に到着した。2組が待機中でわれわれもロープをほぐしながら順番を待った。ひとつ前のパーティが東京雲稜会の方たちで入会3年目とのこと。このパーティは4ピッチまで背中が見えていた。
■1ピッチ目(Ⅲ~Ⅳ+)25m
10:30くらいに取付いた。1か所ハングしているところがあり、ここがⅣ+の個所だろう。
クラックをホールドし体を外に出して向かって右側の壁を蹴って乗越した。さらに右側にトラバースして終了点にビレイ。2ピッチ目のビレイポイントにペツルが二つ。右側のテラスにペツルが一つ。テラスは5~6名立てるほど広く、前の組に断ってセカンドを上げた。
2ピッチ目確保点.jpg
■2ピッチ目(Ⅴ-)20m
ビレイ点の直上のカンテを回り込んで登る。終了点前で右上して終了点の右側に出ないと終了点直下で行き詰まる。終了点は3名がギリギリの狭さ。3ピッチ目のビレイポイントにペツルが二つ。他に待機場所にペツルが二つあった。
■3ピッチ目(Ⅴ)核心部40m
クラック沿いにレイバックでじりじり高度を上げる。上部の屈曲している個所に足がなく、レイバックからのステミングでしびれた。詰めは力ずくでガシガシ上った。
3ピッチ目の終了点は大テラスでここから懸垂で下りることができる。お弁当を食べてくつろいだ。
■4ピッチ目(Ⅳ-)25m
向かって右側に回り込み、取り付く。ハングの乗越が核心だがホールドが豊富なので難しくない。
終了点は大テラス並みの広さ。
■5ピッチ目(Ⅲ~Ⅳ-)30m
出だしが難しい。右から左へのトラバースだが上の段はハングしているので支点を取ってから一段下がって移動する。カンテ上を上昇する。終了点は3名ほどの狭さ。
■6ピッチ目(Ⅲ)40m
ほぼ歩きです。いちおうビレイした。
■7ピッチ目(Ⅱ~Ⅲ)30m
歩きです。コンテで頂上まで。15:30終了。
頂上から股峠に下山するルートは一般コースとは思えないほどの悪路だった。Ⅲくらいのクライムダウンでロープがほしくなった。ボルトがたくさん打ってあり、何かと思ったが岩場の入り口に看板があった。
「みんなが文句を言うから鎖は全部外した。by 鎖管理者」
やりすぎではないかな。
16:00に駐車スペース。途中休憩や関越の渋滞などをはさみながら20:00に亀有。
そのまま反省会に突入し、200円ビールで200円日本酒を痛飲し、意識を失った。
<メンバー所感>
■保岡
折伏なんて難しい漢字使わないように!(踵を痛めていたので亀有の帰りは息子に車で迎えにきてもらいました)
個人的には2ピッチ目の上部でルートを逆にいってしまい皆さんに迷惑をおかけした事が一番の反省点です
自分の上がる方向をトポ等でイメージして一手一手慎重に登っていかなければいけないと痛感いたしました。
余談ですが水分補給時にはカラビナ付きプラティパスは使えると確信しました。
■宇田川
全体的に支点も整備されていて登り易かったが足が決まりにくい箇所が多々あった。
石が濡れている時などは難しくなりそうだなと感じた。
下調べ不足もあり取付き点を逃してしまった。次回からアプローチの下調べはもう少し丁寧に行おうと思う。
■田中
渋滞で待機した以外はスムースに行動できた。3時起きだったので眠かった。水は500mlでは足りない。1Lは必要だった。
保岡さん、宇田川さん、反省会の後に駅前で日蓮上人を崇拝している女性に折伏されました。みなさんは大丈夫でしたか。