2023年3月19日の上越国境の記録がインターネットに掲載されており、それによると朝日岳から巻機山の区間の藪はあまり露出していないようだった。その後、気温の高い日や雨天が続いたが、思い切って上越国境稜線歩きを計画、3月30日からの2泊3日(予備日4月2日)とした。
計画では谷川岳ロープウェイ駐車場に駐車予定であったが、なんと土合の駐車場に駐車することができた。
東黒沢徒渉の前後は積雪があるものの、標高950mまで雪はない。
朝10時だが雪はぐずぐずで、そこかしこで融雪が進み樹木や笹が独特な音を立てて圧雪から解放されている。しなっていた幹が元気に元の姿に戻っている。足下の樹木が同様になったらアッパーカットをくらうため気が気でならない。
残雪の状況で藪に入ったりしながら高度を上げていく。ザックは重いが調子は上々だ。
松ノ木沢ノ頭で一ノ倉沢の大岩壁に目をやるが雪が少なく迫力がない、残念。
白毛門沢の大滝の水量が多く、水の流れが大音量で響いている。
標高を1500mまで上げても雪質は改善されず腐っている。
目指す白毛門
ジジ岩ババ岩付近まで上がったところで自分の足元の急斜面に目をやると大きなクラックが三重四重に連なっており、気持ちが悪い。
すると、白毛門から笠ヶ岳へ向かう稜線の東斜面で雪崩が発生。少し心配になるが歩を進めていると再発生。発生した斜面方位は核心となる二日目の歩行ルートと同じであること、藪が出ているか不明だが雪質を踏まえると藪を巻くためのトラバース時に積雪が崩壊する恐れがあること、雪に埋もれた樹木からの思わぬ襲撃等のリスクを踏まえ、引き返すことにした。
土合橋まで下山すると土合山の家付近の斜面でもまた雪崩が発生していた。時期を見極めて来シーズンに再度挑戦したい。
<行程>
土合橋8:00~松ノ木沢ノ頭11:00~標高1550m付近11:30~松ノ木沢ノ頭12:00~土合橋14:20