今回、私たちは上ノ権現沢に行って来ました。アイスクライミングが目的でしたが、氷が無かった為、楽しくラッセルして来ました。
■1/11
美し森駐車場に集合します。出発前に百合子さんパーティーと一緒にアバランチトランシーバーの確認をします。
ゲート前で地形図を確認します。出合小屋へ向かう川俣川東沢沿いの堰堤付近の林道が、一部無くなっています。台風19号の影響でしょうか。
出合小屋の様子です。荷物を置いて上ノ権現沢に下見に行きます。
F1の様子です。数メートルほど雪で埋まっています。
■1/12
早朝、出合小屋を出発します。昨日付けたトレースを辿って上ノ権現沢に入って行きます。
旭岳が見えます。
標高2070m付近のチョックストーン滝を登ります。ここが今回の核心部です。
50m大滝の後の氷瀑です。標高は2355m付近です。この後の二俣を左俣に進みます。ここは右俣の方が川幅が広い為、右俣に進まないように気を付けます。稜線間近で適当な支尾根に乗って、稜線に出ます。
稜線からツルネ南峰を望みます。
ツルネ南峰山頂で記念撮影です。ここからツルネ東稜を下ります。
■1/13
出合小屋をゆっくり出発し、美し森駐車場に無事到着します。
【時間の経過】
1/11 美し森駐車場(11:20)~出合小屋(14:25)
1/12 出合小屋(5:30)~上ノ権現沢~旭岳とツルネの間の鞍部~ツルネ南峰(13:40)~ツルネ東稜~出合小屋(15:50)
1/13 出合小屋~美し森駐車場
【感想】
■木村
上ノ権現沢を夢幻沢出合までラッセルしましたが、後続の2人パーティーが我々を追い越して行った為、その後は楽に稜線まで行けました。
暖冬の為なのか、滝に氷がほとんど無いうえに、傾斜が緩い氷瀑は薄い積雪に埋まっていました。氷瀑の氷が露出していた場所は、F1と50m大滝直後の小滝のみでした。50m大滝は雪に埋まっていて、それと気が付かずに半分くらいまで登ってしまった為、ロープを使わずに登り切ってしまいました。結局、ロープもアイススクリューも出番がありませんでした。アイスクライミングとしては消化不良ですが、ラッセルがあり、ルートファインディングの難しさがありで、バリエーションルートの楽しさを味わえました。12月頃にまた訪れたいと思います。
■齋藤
とにかく体力の無さを痛感させられた山行でした。木村さんに最後までラッセルしてもらい全然交代出来ず、交代どころか付いて行くのもやっとで時々遅れてしまい、木村さんの励ましを受けながらなんとか稜線迄行く事が出来ました。体力(スピード)を付ける為の何かトレーニングをしないと駄目かなぁと思っております。また、稜線に出てから手が急激に冷えてしまい、東陵に入ってから、手袋を交換しました。今回は稜線を歩く距離が短かったからよかったですが、今後は稜線に出る前に対処しなければならないと痛感致しました。いろいろ反省点は尽きない山行でしたが、無事出合小屋に戻って来れた時の達成感は最高でした。木村さん!ありがとうございました!
無名山塾・草創期のメンバーの赤木(青木)でーす。面白く拝見させて貰ってまーす( ´艸`)