今回、私たちは三叉峰ルンゼに行ってきました。穏やかな陽気の中、アルパインアイスを楽しんできました。
F2大滝とその奥にあるF3の様子です。大滝は3分の2ほど雪に埋まっています。
F3の様子です。
その後はナメが続きます。
まもちゃんがナメを登ってきます。
私も写真を撮ってもらいます。
三叉峰ルンゼの右俣から石尊稜上部岩壁を望みます。
石尊稜の雪稜の様子です。
上部岩壁の取り付き点の様子です。
石尊峰の頂上で横岳の峰々を背景に記念撮影です。
【時間経過】
赤岳山荘(4:00)~柳川北沢登山道~柳川北沢右俣出合(6:30)~柳川北沢右俣~小同心ルンゼ出合(7:00)~三叉峰ルンゼ出合(7:30)~三叉峰ルンゼ~三叉峰ルンゼ二俣(11:00)~石尊稜(12:50)~石尊峰(14:30)~地蔵尾根分岐(15:00)~地蔵尾根~行者小屋(16:00)~赤岳山荘(17:40)
【感想】
■木村
最高の天気の中、念願の三叉峰ルンゼを遡行できました。最初に遡行を試みたシーズンから数えて7シーズンの年月がかかりました。山行に付き合ってくれたまもちゃんに感謝です。
石尊稜に出るまでに長い時間がかかりましたが、5日から6日にかけて関東甲信に降った大雪による積雪の影響は大きかったと思います。やはり氷瀑が雪で埋まる前の12月頃に遡行すべきだと思いました。
■高橋
先日の降雪が気になっていたが、柳川北沢右俣に入るとしっかり踏まれたトレースがあった。ところが、三叉峰ルンゼはトレースなし。腰から太ももまでのラッセルとなる。後続も来やしない。氷瀑もほとんど雪に埋もれていた。ダブルアックスをハイダガーで急な雪面に押し付けながら登っていると、手袋のインナーまで凍り付き指が痛い。あまりの痛さに素手を出すと、親指以外の全ての指が第一関節まで真紫色になっている!こんな急峻なところで手袋の交換は不可。血行を促進するため、指先を膝に叩きつけながら登った。落ち着いたところでグローブを交換、予備のグローブのありがたみを知った。帰宅して「つぎはぎ」だらけのグローブを見ると今回の山行で表層に大きな穴が複数空いていた。石尊稜上部岩壁の登攀は冬用グローブ着用での初クライミングとあってか、緊張した。総じて反省点はあるものの、ひとまず登れてよかった。応用力が試されたと感じたが、広さんの知識と技術・技能のおかげで超えられました。アイスが出ているときに再訪したい。