アイゼン&ピッケル技術研修(富士山)

  • 期間 2023-12-17
  • メンバー L金澤、SL松本(17期)、小林英(25期)、木村広(27期)、山本鈴(38期)、駿谷(40期)、大野(40期)、平(40期)、秋永(42期)、鹿内(42期)、中村(42期)、青柳(43期)、山崎(43期)
  • 記録 秋永

毎年恒例の雪上訓練。昨年は谷川岳(⇒ 2022/12/18 アイゼン&ピッケル技術研修)、今年は富士山で実施した。
前日土曜日に吉田ルートの馬返しに集合。この日、暖気の影響で東京では20度を超えるような記録的な高気温だった。標高約1,400mの馬返しも春のような湿った空気で、雪もない。駐車場横の草っぱらの上にテントを張り、翌日に備えた。

馬返しから出発
当日は朝5時に出発した。

まず、二合目までは足幅の感覚を確認。2本のレールの上を歩くように、アイゼンを着けたときのことを想定して、足を肩幅に開いたまま運ぶ練習だ。
続いて五合目まではフラットフッティングと静荷重を意識。アイゼン歩行で12本の爪全てを効かせるイメージと、岩などがミックスになっている場所でいい加減に足を置いてバランスを崩さないことを念頭に、そっと荷重を移していく。

六合目(安全指導センター)到着
佐藤小屋から六角堂の付近まで進んで、アイゼンを装着した。そこからは、雪のある場所を求めて西側へ登る。

雪斜面を求めて
少し戻ってふたたび登り、2,500m付近でようやく氷と雪のついた適当な斜面を見つけた。

登下降の練習
そこでは、アイゼンとピッケルを使った登下降、トラバース歩行、ターン、急斜面でのダガーポジション、そして強風時の耐風姿勢を練習した。
また、アイゼンを外しツボ足での歩行も試し、フラットフッティングではなく、トゥかエッジを効かせるように歩いた。

滑落停止の練習
最後に、僅かな距離ではあるが、滑落停止の練習。

訓練場所付近は、気温の高い正午で大体マイナス7℃。風速は5m/s前後、たまに強めに吹いて10m/sくらい。体感温度はマイナス10℃くらいだったかと思う。

佐藤小屋にて
佐藤小屋に戻って集合写真。

アイゼン・ピッケル歩行の技術もそうだが、通称「富士雪訓」では、何より耐寒訓練も兼ねているので、様々な装備や寒さに対する感覚など色々なことを思い出し、冬山に気持ちを向けることができた。

<行程>
馬返し5:00~六合目9:00~訓練終了、下降開始12:30~佐藤小屋13:00~馬返し15:20

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