今回、私たちは城山の西南カンテに行ってきました。のどかな天気の中、岩壁を楽しんできました。
登山口から登山道をしばらく進むと岩場への分岐が現れます。
南壁下部スラブの様子です。トポでは下部スラブを斜め左上に登って斜上バンドに出て、そこから西南カンテの基部まで歩いていくことになっていますが、他のパーティーが下部スラブを登っている為、ここは省略します。下部スラブ基部に沿って森の中を西南カンテまで歩いて行きます。
取り付き点から見た西南カンテの様子です。セルフビレイ用の残置支点はありません。カンテ左側に残置支点は見当たりませんが、1ピッチ目を登っていくとカンテ右側に残置支点があります。
松本さんに写真を撮ってもらいます。
1ピッチ目ビレイ点の様子です。
ここから狩野川が展望できます。その向こうは天城山でしょうか。
2ピッチ目は灌木帯の中を進みます。
2ピッチ目ビレイ点の様子です。ハンガー2個、RCC2個です。
トポではここから右にトラバースして二間バンドに出たところでピッチを切るようですが、私たちはトラバースした後にコの字を描くように最終ピッチの始点前までロープを伸ばします。
最終ピッチの始点の様子です。
最終ピッチの様子です。ルンゼ状の右壁に残置支点があります。残置支点に沿って登ります。
松本さんに写真を撮ってもらいます。
終了点は立木です。ここから尾根を登って登山道に出ます。
【時間経過】
城山登山口(8:30)~ハイキングルート分岐(8:40)~南壁(8:45)~西南カンテ基部(9:00/9:20)~西南カンテ終了点(11:20)~城山山頂(11:40)~登山口(12:20)
【感想】
■木村
天気が良くてとても楽しく登ることが出来ました。最後のピッチはインカットとカチの中間のようなホールドが2~3箇所あるので、これを素早く探し当てれば難なく登れると思います。私は上手く探し当てられずに一度ハングドッグしました。ジムで10c程度を余裕をもってオンサイト出来るくらいの人であればなかなか楽しめるルートだと思います。
■松本
伊豆城山は一年中登れる岩場として有名ですが、埼玉・東京圏からは若干遠いのと、12月~5月にかけては雪山優先!と固執していたこともあり、今まで機会を設けたことはありませんでした。
登るなら、先ずはマルチピッチ入門ルートの西南カンテ一択です。南壁スラブも魅力的でしたが今回は割愛。西南カンテはピッチの切り方で4~6ピッチ、いかようにもなるみたいですが、我々パーティーは二間バンド歩きを除く4ピッチの予定。しかし、2ピッチ目の私のルートミスで結果的に5ピッチで抜けることに。トラバースぐらいから目がロケーションにも慣れ、いい感じになってきました。最終5ピッチ目はフォローでしたが、もしリードだったら「くの字」ラインの弱点をついたであろうところ、こうちゃんルンゼ右の薄かぶりフェースを選択。これが、より楽しめる結果となりました。
この日は天気も良く岩も乾いており、登攀中は快適そのものでした。