サバイバル・セルフレスキュートレーニング、源次郎沢(戸沢集中)

  • 期間 2023-09-16~2023-09-17
  • メンバー L松本(17期)、SL金澤(*2)、SL矢田(14期 *1)、CU南谷(21期 *3)、秋永(42期)、鹿内(42期)、藤木(42期)、中村(42期)、青栁(43期)
    *1:1日目のみ、*2:2日目のみ、*3:泊のみ
  • 記録 青栁

丹沢のモミソ沢出合懸垂岩で一日トレーニングを行い、戸沢に泊まって懇親。翌日は源次郎沢を遡行した。

 
■9/16(土)【サバイバル・セルフレスキュートレーニング】
 ・結びとヒッチの確認
 ・バックアップ付き懸垂下降中からの登り返しと再下降
 ・セカンドレスキュー、ビレイデバイスを使った支点ビレイからの1/3引き上げ
 ・リーダーレスキュー、ビレイヤーテンションからの脱出

初日、モミソ沢出合懸垂岩でセルフレスキューのトレーニングを行った。
10時に新芽山荘に集合しモミソ沢に向かったが、1名が訳ありで渋沢ではなく渋谷(?)を経由したため遅れて合流することになった。
懸垂岩に到着し、直ぐに基本的な結びとヒッチの確認(復習)から始めた。
ヒッチはプルージック、クレイムハイスト、マッシャーの順で締めの強度が変わる。また各々が用意したロープスリングの太さによってもフリクションが変わることを確認した。
次にバックアップ付きで懸垂下降中に上り返すことをシミュレーションした。これは7月のエイドクライミングの研修でも行っているが、私はビレイ器の上にフリクションヒッチを作り荷重を移すことなど既に忘れてしまっており、何度もやり直さなければならなかった。

セカンドレスキューからは二手に分かれて実施。自分がリードした際にセカンドにアクシデントが起こった場合の対応方法を学んだ。
まずは引き上げるシミュレーション。
登り返しをするのとは逆で、ビレイ器の下にロープスリングでフリクションヒッチを作り支点に繋いでビレイ器を外す、その時に必ず作ったフリクションヒッチを繋いだ環付カラビナにメインロープを通しておく。そしてさらに下の位置にロープスリングで二つ目のフリクションヒッチを作り環付カラビナにメインロープを通し引き上げる訳だが、一つ目と二つ目の間のヒッチの間の長さが引き上げる距離となるので出来るだけ距離をとる。
ここで滑車付きのカラビナを使用するとかなり引き上げるのが楽になることも分かった。
ロープに対するフリクション、カラビナに対するフリクション、どちらもその加減を体験しておくことが大切だと感じた。

最後にリーダーにアクシデントがあったことを想定して、ビレイヤーテンションからの脱出のシミュレーション。
まず、ハーネスのビレイループにロープを通しビレイ器の上でミュールノットでロープを固定し、両手を放せる状態にする。さらに、上にロープスリングでフリクションヒッチを作り支点に繋いでから下降器を外し、今度はもう一つ支点に掛けたカラビナにムンターヒッチでミュールノットアンドオーバーハンドノットで完全にロープを留めて脱出し、救助要請に向かえるようにする。ここで時間がなくなり説明を聞くだけで終了したが、必ず自分でも復習を行いたい。

 
この後、買出し組とタープ設営夕食準備組に分かれて行動し、戸沢山荘前の河原で合流してお楽しみの宴となった。久しぶりに参加された南谷さんに豚肉とジャガイモと那須のソテーをごちそうになった。南谷さんは本格的に料理を学ばれてるそうで、ダッチオーブンを使い、大変柔らかく絶品のポークソテーでした。

 
■9/17(日)【源次郎沢遡行】
6:30に出発。しばらく林道を歩き、本谷と分岐する二俣を左に進み源次郎沢に入った。源次郎沢は中流部から上流部まで10m級の滝が数本あり滝クライミングができると聞いていたが、噂の通りスリル満点の滝登りをすることができた。
チムニー状の滝を登ったり、10mを超える滝を右に左に巻いたりしながら進んでいった。

大きな滝に出くわすとロープを出すか、そのまま登るか、高巻するかをリーダーが判断するが、登攀の危険度と隊員の人数による時間を考慮しなければならない、自分は登れると判断しても隊員全員が登れるか・・・ これは大変難しいい判断であるとつくづく思った。
我々はリーダーの的確な判断に守られて無事に源次郎沢を上り詰め、最後は鈴竹と野ばらの藪こぎをして、12時に立花山荘の広場のベンチの脇にひょっこりと顔を出した。広場で休んでいた登山客は我々が地面に座り込みヒルを足からむしり取る姿を見て驚いているようだった。
その後は一般道の天神尾根を下り、戸沢山荘で解散となった。

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