広沢寺RCT

  • 期間 2023-05-20
  • メンバー L松本(17期)、安永(26期)、高橋(41期)、秋永(42期)
  • 記録 秋永

昨年11月のつづら岩特訓の際、「次の岩トレは5月かな」と言われて、「そんな先か!待てない…」と思っていた。が、積雪期の講習や自主山行に取り組んでいるうちにあっという間に春になった。夏に向けてロープワークの特訓をしようということで、今回の行き先は広沢寺の岩場となった。

小田急線本厚木駅前「厚木バスセンター」より8:00発のバス(厚38)に乗車。40分ほどの「広沢寺温泉」にて下車し、車アプローチの高橋さんと合流した。

バス停から歩く。駐車場では、ヒルがたくさん出るからと地域ボランティアのおじさまに塩をいただいた。未だヒルに噛まれていないので、今日こそ流血か…と「怯」みながら進む。

弁天岩
突如現れた弁天岩。なんだこの壁は! スラブと聞いていたが、つるつるの垂壁にしか見えない。こんなところ登れる気がしない…と呟きながら沢を渡り岩場へ。

岩の観察
昨日降り続けた雨でまだ岩は濡れている。ルート図と見比べながらしばらく観察。我々以外には1パーティしかいない。

トップロープで練習
まずは右側の短めのルート「プレゼントファイブ」で、トップロープと懸垂下降の練習。下降時、高橋さんはコイル巻きの練習。

マルチピッチ
続いて二組に分かれて「クラック」「一般左」などマルチピッチの練習。安永さん登攀中。
懸垂下降のセット
懸垂下降のセットの様子。ロープを連結するダブルオーバーハンドノット。この場合は青引きとなる。
懸垂下降に使うのは?
懸垂下降のロープを通すのにどこがふさわしいか?と突如松本さんからの問い。この場合、一番ダメなのが右端のラッペルリングだけに通すこと。それは錆びているためなどではなく、バックアップが無いから。一箇所だけならば中央のリングの方がまだ良い、なぜなら鎖で繋がれた上部がバックアップとなるから。理想は二つのリングに通すこと。
※この写真ではラッペルリングにカラビナを掛けているが、他パーティも利用することを考慮して、ハンガーボルトに掛けるべきだった。

下降
華麗に降りていく松本さん。

仮固定と登り返し
50mロープで中央最上部まで登って降りてきたので、最初の懸垂下降をトップで、元のビレイステーションを探しながら降りて行ったらロープが足りなくなってしまった。気づくのが遅れて慌てて仮固定をし、少し登り返して左の方にトラバースし、新たなステーションを構築。この写真はその後に、仮固定と登り返しの復習をしているところ。

プレゼントファイブ
最後に、高橋さんにビレイをお願いしてプレゼントファイブのリードに挑戦。どんなに易しくても良いからリードできることに意味がある、ということで攻略して帰ろうと奮起。リードは絶対に落ちてはいけない!と念を押され、これまで以上に一手一手丁寧に登ったところ、できた!

15時頃に岩場を撤収した。
私は今回初めてスラブの岩場に触れた。手がかりがなくてどうやって登るのだろうと思ったが、摩擦を信じてほんの少しの凹みに指や足先を引っ掛けるだけでカラダが上がることが驚きだった。親指で人差し指を抑えたり、足裏を擦り付けるように力をかけたりすることがコツだそうだ。
高橋さんの車で本厚木駅へ移動。電車でのアプローチも良く、純粋にスラブの岩場が楽しいと思えたので、また来たい。次はクラックや一般ルートのリードに挑戦だ。

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