秋の救助訓練

  • 期間 2022-11-06
  • メンバー L矢田(14期)、SL金澤 、田口(22期)、木村広(27期)、安永(26期)、船戸(30期)、田中(35期)、平(40期)、高橋(41期)、秋永(42期)、藤木(42期)、中村(42期)、鹿内(42期)
  • 記録 鹿内

奥武蔵、平戸の岩場にて緊急時の救助訓練を行った。

【1.スリングによる簡易ハーネス(チェストハーネス、シットハーネス、フルボディハーネス)の作成方法】
チェストハーネスは胸元でスリングをシートベントで結びカラビナで固定するが、カラビナが顔に直撃して歯を折った例があるそうで、最近では最後に後ろのスリングを巻き込んで固定し動きを制限する。
シートベント

シートベント

チェストハーネス

チェストハーネス

フルボディハーネスはチェストハーネスを作ったのちシットハーネスを作り、接続する事で完成。
フルボディハーネス

フルボディハーネス

【2.1/3引上げシステムの構築】
要救助者を引き上げる際などに、滑車の原理を利用して小さな力で引き上げられるシステム。今回はプーリーなどのギアを使わず、一つのマッシャーでオートブロックシステムを作り、二つ目のマッシャーで折り返して引上げシステムとして構築した。

【3.墜落時の衝撃体験、ビレイヤーの脱出】
クライミング中に墜落した場合にビレイヤーにかかる衝撃を50kg重りで体験。しかし意外と衝撃が少なかった。
50kg
テンションがかかったのち、ビレイから脱出するまでの一連の流れを練習。まずはビレイが流れないように仮固定を行う。その後、ロープにマッシャーをかけ、支点にスリングをかけたものを接続し、テンションを支点側に移動させる。さらにマッシャーの下のロープを支点にかけたカラビナにムンターヒッチで繋ぎ、仮固定をすれば、ビレイヤーは脱出できるようになる。
衝撃体験からの脱出

衝撃体験からの脱出

【4.負傷者の介助懸垂下降】
バックアップ懸垂システムを作り、ランヤードを救助者のビレイループに接続して介助しながら懸垂下降。
介助懸垂

ロープとカラビナを使ったシステムは非常に複雑で、自分が今何をやっているのか分からなくなってしまう。どんな作業をするかではなく何をするための作業なのかを想像しながら進めていかないと、実際の現場で使えるようにはならないと感じた。救助のための今回のプロセスは普段使うものではないので、すぐ忘れてしまうに違いない。定期的に復習する必要がありそうだ。

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