秋めいた裏妙義でのクライミングを計画、田中さんに賛同いただき、一緒に行ってきました。前日に旧国民宿舎裏妙義の駐車場に幕営。軽い酒宴の後に就寝、翌7時前に出発した。紅葉シーズンとあってか駐車車両は早々に増えていった。丁須の頭を目指す登山道を登る。沢を何度か徒渉し歩き続けると岩に直角の矢印がペイントされた箇所がある。そこを矢印と逆、右に入り取付きに到着。
■1P 5.6 田中リード
前回(2022/5/7)よりもやや難しく感じたが、安定して登ることができた。フェースを越えてちょっとしたテラスにビレイ点あり。0(ゼロ)ピンをセットして早々に2ピッチ目を登る。
1P目ビレイ点から
■2P 5.6 高橋リード
ルートを知っているので前回に比べスムーズだが、微妙な体勢になる場面もあり慎重に登る。残置支点が数多くあるのでまともにヌンチャクをセットしているとかなりの数量が必要となるので、間隔が短い箇所は省略した。ところが、ビレイ点に到着しロープアップするとロープがとても重い。屈曲する箇所にはヌンチャクを省略してはいけないと感じた。
2P目終了点に到着 / 終了点から
■3P 5.6 田中リード
松の木を目指して登る。ラインを見誤るとガバが少なくなるので単純にロープを追いかけるようなことはせずに、ホールド・スタンスを探しながら慎重に登った。ビレイ点付近には土と小石が多くあり落とさないように注意。
■4P 5.7 高橋リード
松の木テラスから壁を右上する。核心はハング越え。越える箇所のスタンスは乏しいので体勢を整えて登った。そのあたりは残置支点が多く、しかも左右にあったりするのでリードしていても安心感がある。整備された方に感謝。
4P目終了点から
■5P&6P 5.4~5.5 田中リード
5Pと6Pは計40mなので、リンクして登った。「4Pが終わればあとは階段だったハズ」と思っていたが、高度感は抜群でそれなりに緊張した。6P目は残置支点が少ないのでルートファインディングがやや難しい。後続パーティのリードクライマーからも左右どちらを登ったか田中さんが質問されていた。
周囲の景観
■下降
懸垂下降の待ち時間にアプローチシューズに履き替えるつもりでいたが、二人ともすっかり忘れてしまい、クライミングシューズのまま下降、途中で気が付き笑い飛ばす。登攀中のパーティ(計9人)とすれ違いながらの懸垂下降は、ロープに振られて衝突しないように気を遣い、時間を要した。
後続パーティと紅葉
田中さんからの助言で、後続パーティに「これから下降してよいか」「そこで待機できますか」「すれ違いは左右のどちらを進みますか」など声掛けしトラブルなく通過することができた。4P終了点からの懸垂下降はロープの引き抜き時に岩角等や立木にロープが引っかかり、田中さんになんとか引き抜いていただいた。このピッチは前回も引っかかったのでロープ引き抜きの難所かもしれない。
3P目終了点からの懸垂下降
<行程>
旧国民宿舎裏妙義6:50~木戸壁右カンテルート取付7:20~終了点11:00~木戸壁右カンテルート取付12:40~旧国民宿舎裏妙義13:10