今回、私たちは東のナメ沢に行ってきました。紅葉の沢登りを満喫してきました。
笛吹川東沢を遡行していきます。
乙女の滝の様子です。間もなく東のナメ沢です。
東のナメ沢に到着です。
沢の合流点で登攀準備をします。ここから核心の300メートル大滝のスラブ登攀です。
RCCボルト1本とリングボルト2本が打ち込んである場所までロープ確保無しで進みます。クライミングシューズのフリクションが良く利きます。最終ピッチまで右岸側を進みます。
最終ピッチのクラックを登ります。
最終ピッチの途中から振り返って写真を撮ります。
田中さんが続きます。
クラックを登り終えると正面にリングボルトが1本打ち込んであります。
リングボルトを過ぎると左岸側に小さな釜が現れます。この釜を左岸側へトラバースして立木にたどり着いて最終ピッチ終了です。
一ノ沢出合の様子です。
岩小屋を通り過ぎます。ほぼ遡行図通りに進みます。
鶏冠山の山頂で記念撮影です。
【時間経過】
西沢渓谷駐車場(5:30)~笛吹川東沢遡行~東のナメ沢出合(8:00)~一ノ沢出合(12:20)~鶏冠山山頂(15:00)~鶏冠尾根~西沢渓谷駐車場(18:10)
【感想】
■木村
紅葉が美しくて楽しい沢登りが出来ました。良い時期に登れたと思います。
この沢の核心は、沢が枯れてから尾根までの急斜面の詰めにあると思います。300m大滝の登攀以外は、フェルトソールの沢靴で行動しましたが、詰めでは非常に苦労しました。鶏冠尾根の下降もフェルトソールでは厳しいものがありました。特に木の根や枝に対してフリクションが利かず、何度も滑っては滑落の危機に瀕しました。乾いた岩や草付きや木登りが多い沢登りでは、ラバーソールが有利であることを痛感しました。
ちなみに今回も愛用のトライカム(0.25~3.5 計8本)がその威力を発揮しました。
■松本
以前、釜ノ沢を遡行した時、いつかはやりたいと思っていた沢。当日出合ではどんより曇っており、大滝全体のスラブは遠目に黒く湿っているように見え、尚且つ沢靴はつるつる滑るので不安でしたが、フラットソールに履き替えた瞬間、フリクションがばっちり利くのでうれしくなってしまいペタペタと、あっという間に1段目が終わってしまいました。途中からたまに薄日が差すようになったことで士気も高まり、4段目の核心ピッチはフォローでやらせてもらったことで、大滝全体を通じ格別緊張することなく、楽しく遡行できました。やはりスラブは良いですね!
■田中
一段目のフリーですべての気力を使い果たしました。皆さんはよくスタスタ歩けますね。滑ったら100mくらい転げて遠心力で口から内臓が飛び出します。しかし、フリクションはよくききました。心が強くなりたいと心底思いました。
広さん、松本さん、ありがとうございました。