日曜早暁に大清水に集合、センノ沢を遡行し尾瀬のマイナールートである尾瀬沼から富士見峠を結ぶ登山道へつめて、尾瀬沼、三平下から大清水へ下山する計画を立案した。
2週間程前からアメダス(片品)の状況と片品川の水位情報を逐一確認。1週間ならびに24時間累積降水量はいずれも4ミリ、水位情報も平常。水量は全く問題ないと判断。ただし、発雷確率をみると正午以降が怪しい。
大清水に高橋はマイカーで前夜21時半に到着。土曜の夜であるが駐車場は空いていた。平さんは3時50分に夜行バスで到着。
大清水から一ノ瀬への始発バス(5:00)に乗車、700円也。一ノ瀬で沢装備に換装。三平橋の保守用階段を利用して本流に下りる。本流を遡行し橋をくぐると、すぐに右岸から細い枝沢が入っている。センノ沢の入渓点か判断に迷ったが、水流が細すぎる。もう少し先まで高橋が本流を遡行し偵察すると、しっかりとした水流の沢が右岸から入っていた。ここで間違いないだろう。
そちらに進路をとり少し歩くと6mナメ滝が現れた。
苔がついていて、やたらと滑る。苔のないちょっとしたスタンスを探し、ホールドは多少ヌルヌルでもしっかりつかめるガバを探して登った。これから現れる滝は終始同様の状態。
6m滝を越えると素晴らしいナメが続く。朝日に照らされたらさぞ美しいだろう。その先の5m滝は水流左を越えていく。
何度も深い淵をもつ滝が連続するが、せいぜい腰までつかる程度で対応していく。胸まで潜ってしまうといささか寒いかもしれない。
4m滝登攀
ゴーロ歩きもあるけれど、時々ナメも現れて飽きることがない。樹林の合間からのぞく青空が美しい。
中盤からは標高1560m、1660mで現れるであろう二俣を見落とさないように注意しながら遡行。
2段8mナメ滝はカーブしながらナメが続いており、上段は写真(上)に写っていない。その先からはセンノ田代へ導くであろう右俣を見落とさないように注意。
突然、沢の幅が狭くなり、水流はしっかりしているものの水面直上が笹藪となって行く手を遮られる。しかし標高・コンパス双方からセンノ田代はこの先のはずだ。平さんと交代しながら背丈を越える笹とネマガリダケが密生している藪を直進する。
コンパスで方向を確認し大きな樹木を目印にして少しずつ前進。10分でちょっとした田代に到着した。その向こうにかなり老朽化した木道を発見!つまりこれがセンノ田代だ。地図アプリに頼ることなく無事に登山道に出ることができて良かった。
のんびりと尾瀬沼へ向かって歩くと大清水平では水芭蕉の群落や広くて気持ちのよい湿原が目を楽しませてくれた。
全体として、いくつか大きな滝があったがロープは使用せず。しかし、どの滝もヌメヌメしており手足の置き場に気を遣った。沢の幅が終始狭いので、開けた場所があれば躊躇なく休憩を取った方がよいかもしれない。皿伏山から尾瀬沼までの登山道で道迷いしやすいポイントには赤布が充実しており、過去に比べると道迷いしにくくなっていた。
<行程>
一ノ瀬休憩所5:45(三平橋から入渓)~4:1の二俣(標高1560m付近)6:50~1:1の二俣(標高1660m付近)7:50~センノ田代(沢装備解除)9:00~皿伏山9:30~大清水平10:20~三平下11:00~一ノ瀬休憩所12:15