基本ステップ・マルチピッチクライミングの復習を、できるならば毎月実施してロープの扱いやビレイステーション構築からセカンド引上げまでの手順を体に叩き込みたい。しかし、季節も本格的な冬となり、いつもの日和田では寒いだろうと悩んでいたところ、平さんから広沢寺の岩場を提案いただき行くことになった。
小田急線本厚木駅で下車。路線バスに乗車するが、中学生らしき学生が大勢乗っており、彼らの邪魔にならないようにザックを抱きながら乗車位置までなんとか移動する。バスに乗ること30分くらいで広沢寺温泉に到着。広い駐車場ときれいに維持されたトイレがあった。そこから坂道を10~15分程度歩いたところから沢沿いに斜面を下り、沢を渡れば弁天岩に出る。
岩場は空いており、フリーソロのクライマーが1人、ソロクライマーが1人、それと我々以外に2パーティ。まずはウォーミングアップということでプレゼントファイブ(5.7)をトップロープで2本ずつ登った。岩質は凝灰岩だそうで表面がざらざらしており、しっかりしたスタンスがなくてもスメアリングで登っていけた。
午前中、手指が冷えることはないものの、ビレイ中は地面の冷気がクライミングシューズの底を通じて伝わり、足裏が寒くて仕方なかった。
田中さんと駿谷さんはアップ後に中央スラブ(5.9)をマルチピッチクライミングしていた。
私と平さんはプレゼントファイブに残り、マルチピッチクライミングの復習。ロープの扱いは前回の日和田RCTの際と比べ手間取ってしまい、大変悔しい。バックアップを施した懸垂下降もやたらとロープに張力がかかり、ギクシャクしてしまった。お互いにリードとセカンドを実施してお昼休憩。
田中さんと駿谷さんがクラックルート(5.7)をマルチピッチクライミングしていたので、我々も後続組としてついていった。途中のテラスでピッチを切り、セカンドの平さんを引き上げた後、2ピッチ目は平さんがリード。
声がかかったので2ピッチ目を登り始めたが、最初の足の置き場が難しかった。この懸垂下降の際、自分の下降地点付近で談笑している他パーティ4人が邪魔だなと思ったが、そのまま彼らの右脇に下降しようとしてバランスを崩し、ロープに振られて岩壁に後頭部や背中を激突させてしまった。幸い怪我はなかったものの、ラッペルポイントに対して横方向に下降した場合のリスクを身をもって実感する羽目に。怪我するくらいなら「下降するからどいてくれ」と声をかければ良かった。
このルート、次は自分が2ピッチ目をリードしてみたかったが、時間もないのでアイゼントレーニングに移った。
冬靴にアイゼンを装備してプレゼントファイブの取付きに集合し、トップロープで登る。
前爪を微妙なスタンスにかけ、踵を決して上げてはならないと注意しながら登る。意外に前爪が安定しており驚いたが、クライミングシューズに比べて腕に負担が大きいと感じた。
こちらはそれぞれ1本ずつ行って、本日のトレーニングは終了。