つづら岩RCT

  • 期間 2021-11-27
  • メンバー L田中(35期)、平(40期)、高橋(41期)
  • 記録 高橋

基本ステップのマルチピッチクライミングを受講し、早速つづら岩での実践を計画。田中さんにリーダーを務めていただいた。基本ステップ受講の翌週に今回の自主山行に向けて平さんと日和田で復習を行い、私にとっては満を持してのつづら岩である。

集合はJR武蔵五日市駅8:35であるが、私は乗換えの少ない新宿駅6:46発ホリデー快速あきがわ号(中央本線特別快速)で7:55に到着。ここのNEWDAYSには飲食コーナーがあり、早めに到着したハイカーはそこで珈琲片手に人待ちをしている。バス停は都民の森方面行きなどは凄まじい混雑で、朝早いのにバス会社社員(?)が2人体制で整列乗車を呼びかけていた。ほどなくして田中Lと平さんが到着。西東京バス藤倉行きのバス停に並ぶ。こちらも混雑、座ることはできなかった。バスに揺られること30分、9:05に千足で下車。バス停直近の駐車場は既に満車状態だった。

準備体操をしてから舗装路を歩き始める。きれいに清掃された公衆トイレの先の登山口からつづら岩へと向かう。途中の滝から先はかなりの急登。谷川岳西黒尾根や白毛門のような急登で一気に汗が噴き出した。バス停からおよそ1時間半、ようやくつづら岩の岩根に到着。装備を身に着ける。
平さんのリクエストで左フェースルート(Ⅳ+)を登る。リードは平、セカンドは高橋、ビレイは田中L。ランナーを多めに付けながら登っていく。
平さんリードクライミング中
     リード登攀
広くしっかりしたテラスでビレイステーションを構築、登ってこいの合図があった。セカンドの私が登攀開始。取り付きが意外に難しく、風花も舞ってきてとても寒い! 難しさと寒さで緊張はMAX。一気に戦意喪失してしまった。平さんが引いたロープ沿いにランナーを回収しながら登る。手足が微妙なところもあるが、テラスまで無事に登ることができた。
セカンドで高橋登攀中
     セカンド登攀
田中Lが登攀開始。このころから舞っていた風花が本降りの雪へと変わり、寒くて仕方がない。ビレイヤーでもないのにグローブをして耐えしのぐ。今日はこの1本で終了か・・・などと暗いことを思案してしまう。田中Lがテラスに到着、平さんが2ピッチ目登攀開始。ルートを誤り、テラスから直上せずに左斜め上に登攀。オケラルートのラッペルポイントにビレイステーションを構築。合図とともにセカンドの私が登攀開始。1ピッチ目に比べやや易しい。最後は両手で持てるしっかりしたガバはないが、片手分はある。体を持ち上げてゴール。

1本目を終えたところで意外に難しいことと寒さとに打ちのめされ、とてもリードできる自信がなくなってしまった。しかし、今日やらないと遠路を来た意味がない。歩いて取り付きまで戻り時計を見ると既に12時を過ぎていた。軽い食事をとりながら、ひとり思い悩む。次は私がリードする番だが...どうしよう。田中Lからどうする?の声がけ。思い切ってリードに挑戦することにした。「必ずしっかりしたガバがあるはずだから無茶しないで徹底的に探すこと」と二人から助言をいただいた。

いよいよ登攀開始。先ほどと同じ左フェースルートに、こまめにランナーを掛けていく。自宅やジムで練習しているせいか以前に比べロープクリップに要する時間は短くなっている。先ほどは平さんが引いたロープ沿いに登ればよかったが、今度は自分が引いていくのでルートファインディングが難しい。体勢を維持しつつ、中間支点を探しながら登る。なかなか左右のロープを均等に使えず、右側ばかりランナーに掛けている。必ずしも均等でなくても良いと習ったものの、極端すぎないかと少し不安になる。登攀が厳しい場面ではリードだから絶対に墜落できないと余計に緊張してしまう。何とかテラスに到着し、ビレイステーションを構築。ATCをガイドモードにセット、ロープの向き(ダブルロープの左右とビレイヤー側・クライマー側)が正しいこと、少し引いてみて引き上げられることを確認してから「登ってこい」をコール。1本目は完全に戦意喪失してしまったが、今回リードで登れたことで大分自信がつき戦意も戻った。
平さんセカンドで登攀中
     セカンド登攀(平さん)
田中Lもテラスに到着し、2ピッチ目のリード登攀開始。テラス直上の樹木で他のパーティがビレイステーションを構築していたので、先ほどとは若干異なるルートをとった。恐らくこれが本来のルートで、中間支点が打たれている。しかし、そのまま直上するのも自信がなかったので1本目と同じルートに戻るように登攀。ルートを外れて中間支点の乏しさが心配だったが、終了点に到着しビレイステーションを構築。帰りのバスの時刻が迫っているので田中Lと平さんが同時に上がる。そうは言っても恐らく平さんから上がるであろうと推測。それぞれのロープの張り具合を気にしていると、やはりそちら側のロープが弛んでくる。平さんのロープを張り気味にしてから、田中L側を確認し必要に応じて引く。時には2本を同時に引くなどを繰り返し、全員が終了点に到着。2本目は初回と変わって大分日差しが強く暖かった。

もう1本やりたいところだったが、千足バス停14:58発を逃すと次は2時間後となる。歩いて取り付きに戻ったのは14時頃で、急いで片づけを行って転倒に注意しながら40分程で下山。バスは意外に空いており座ることができた。
平さんと別れ、田中Lと私は武蔵五日市駅界隈で反省会会場を探す。この時間で「準備中」が多い中、刺身もラーメンも中華もある万能な食堂に入り痛飲。
終始ビレイを務めていただいた田中Lに感謝の山行でした。

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