基本ステップのマルチピッチクライミング講習の2週間後につづら岩におけるクライミングを計画したが、講習受講中、つづら岩山行前に復習したいと強く感じた。平さんに相談すると平さんも同感とのこと。早速、日和田で実施することにした。

事前にどこでリードするか平さんと相談しており、男岩南面クラックルート（5.5）と決めていた。いきなりリードクライミングするのではなく、ウォーミングアップも兼ねてトップロープクライミングしながら中間支点の位置を確認しようと平さんから提案。私は1本目からリードクライミングするつもりだったが、提案通りトップロープで登ってみると事前確認は必要だと感じた。何度登っても最後のクラックはスタンスが悪く上体も後ろにのけぞるので緊張してしまう。トップロープクライミングをお互い2本ずつこなす。

いよいよリードクライミング。先行は平さん。問題なく登り、ラッペルポイントにビレイステーションを構築。セカンドの私が登り、先週のダブルロープのさばき等を二人で思い出しながら次の動作をしていく。折角だから懸垂はロープを投げずに出しながら下降することにした。平さんがそれぞれのダブルロープを腰に下げ、下降するがうまく出ない。下降後のロープさばきでも絡まってしまう。
次に私がリード。ビレイステーションを構築しロープアップ。セカンド引き上げのためビレイ準備にとりかかる。確保器をセットし「登って下さい！」とコール。しかしビレイしながら何か違和感あり。何だろう、何だろうと思っていたら確保器がガイドモードになっていない！　平さんに安定している箇所で待ってもらうことに。大変申し訳ないことをしたと反省。ガイドモードに修正してから再度引き上げ。ここはお互いリードとセカンドを1本ずつ、各人2本ずつ登った。

朝はガラ空きだった岩場もこの頃から大混雑に。

比較的安定して登れるクラックルートを一日通じて復習のために占有したかったが到底無理。団体のおばさま達の勢いに押され、ルートを変更することに。

しかし、今日はトップロープではなく、マルチピッチクライミングの復習に徹したい。自信を持ってリードできるルートは．．．女岩もすだれ状態．．．　悩んでいると平さんから右ルート（5.6）をやってみようと。私は少々不安だったが登ってみることに。平さんが先行。上部はクラックに入らず、右側へ巻いて岩の上部へ。私はセカンドで登りながらリードで登れるかを確認しながら上がっていった。まぁ行けそうかなという印象。いざ登ってみると安定して登ることができた。ここではロープを投げてからの懸垂下降。ここもお互いリードとセカンドを1本ずつ、各人2本登った。
またもや他の団体に押し出されてしまい、更に右側のルートに逃げた。ここでも安定してリードクライミングできるか少々不安だったが、登ってみると大丈夫。懸垂下降は再度ロープを出しながらの下降を復習。木村講師から教えていただいたダブルロープを肩に回し掛けして下降する方法をとった。肩に回すロープの直径をなるべく同じにするよう慎重に回し掛けし、それから下降。ロープの残量を把握しながら慎重に下降し、都度、肩のロープを出していく。ロープは円滑に出て無事に下降できた。しかし、二番手の平さんが下降後にロープをさばき始めると絡まって時間をロスしてしまう。「足場の乏しい本番ではこれは駄目だよね」と課題を共有。ここもお互いリードとセカンドを1本ずつ、各人2本ずつ登った。

再度登ろうしたが、他の団体が既に取付きで準備を始めている。仕方なく男岩南面最右の5.6ルートを登ることに。しかし、距離は短いものの一部右足のスタンスが乏しく難しい箇所もあり、それなりに楽しむ。上部の樹木にビレイステーションを構築。ここもダブルロープを肩に絡めて懸垂下降。下降後のロープさばきでは、やはりひどい絡まりが生じる。ここもお互いリードとセカンドを1本ずつ、各人2本ずつ登った。体力も気力も未だ残量があり、もう一本登りたい感じだったが時刻は15:30。日も傾き始めているので、本日はここで終了とした。

つづら岩山行前に計画した本日の自主トレーニング。流動分散支点と共通のハンガーボルトにセルフをとったらカラビナが抜けなくなってしまったり、ガイドモードにせずにセカンドを引き上げてしまったり、いろいろと初歩的なミスを連発し未熟さが露呈したトレーニングだったが、今日この日に失敗を経験することができて本当に良かった。恐らくこのような初歩的なミスはもうしないだろう。ダブルロープの扱いは大きな課題として残ったので、次回の自主山行（日和田ＲＣＴ）でいろいろと試してみたい。しかし、本日は大盛況で男岩南面のビレイポイント端に置いた私のザックは大ぜいの人たちに踏みつけられ、腰ベルトが泥だらけになっていた。

登ったルートはことごとく押し出されました。本日の決まり手は押し出し（笑）