八ヶ岳・稲子岳

  • 期間 2018-10-28
  • メンバー L田中(35期)、宇田川(34期)
  • 記録 田中

悪天候のため何度も行きそびれていた稲子岳にやっと行くことができた。アプローチの藪漕ぎからクライミング、帰りの高速道路の渋滞までセットで楽しめた山行だった。クライミングのシーズンは紅葉までという感じで岩場の冷たい風が身に染みた。

■10/27(土) 車中前泊
しらびそ小屋への登山道前ゲートに22時くらいに着いた。宇田川さんと19時に待ち合わせたので3時間のドライブ。浦和ICから東北道、圏央道、関越道、中部道(現在無料)で2,880円でした。安い。明日は5時起きとして一日の疲れをビールで癒した。
ゲート
ゲート前に駐車

■10/28(日) 曇りのち晴れ
予定通り行動し、6時出発、7時30分しらびそ小屋。ミドリ池越しの稲子岳が美しい。ルートがすべて見える。ちょっと信じられないくらいの急登を詰める様も如実に見えてげんなりする。
樹林帯が結構な高度まであり、岩稜帯があり、上の方の少しだけがクライミング対象の岩場だ。
しらびそから稲子岳
しらびそから稲子岳

アプローチが核心とも聞いているので、岩稜帯へのトラバース高度2,130m付近で東側に注意しながら一般道を進む。新しくできた段差のところから入れそうなので一般道を外れて樹林帯に分けいった。しらびそ小屋で前後した女の子の二人連れが怪訝な顔をして一般道を通り過ぎる。
取付への段差
取付きへの段差

半信半疑で地図とコンパスで藪こぎしているとマークが出てきた。マークに勇気付けられ、地図の等高線、コンパスと高度計で進路を計りながら、樹林帯から岩稜帯に出た。しらびそ小屋から眺めた信じられない急登が始まるわけだが得てして現場まで行くと大したことない。それでも息を切らしながら四つん這いで高度を上げ、岩場基部に到着。取付きを探す。右往左往したがトポと現場を見比べて西側へ進み、目印の黒テープと赤いハーケンを発見したのは9時。しらびそ小屋から1時間30分。上出来だ。行動食を食べ、ガチャを装備し、ロープをセットし、立木でビレイ、9時20分にクライミング開始。
1ピッチ目
1ピッチ目

1ピッチ目は一枚岩のスラブからのクラック、10mくらいでリングにスリングが残置されているビレイポイントがある。早すぎる。さらに20mでまたビレイポイントが。ネットの記録ではここなのだがもう少し行ってみよう。ロープあと3mのコールがあり、目の前5mにビレイポイントがあるのに届かない。岩角に240cmスリングでビレイポイント作り、引上げを開始した。

2ピッチ目は右にチムニー、左にクラックのルートだが、チムニーを選択。

3ピッチ目もチムニーからオープンブック。このオープンブックが核心だった。後から聞いたら左がルートとのこと。ハーケン2本打ってあるところをビレイポイントとし、バックアップはリスにカムをかませた。

4ピッチ目は垂壁頂上で15mくらい。ここも悪かったが右手アンダーがあり、一歩上がると左手ガバ、右手ガバで体を吊り上げた。

47m、20m、30m、15mとピッチの切り方がバラバラなのが反省点です。風が冷たく、ウェアがずり上がってきて背中とお腹が冷える。岩陰に逃げ込み装備解除11時16分。2時間弱のクライミングだった。

稜線を東に伝い、山頂を踏んだ。なんの特徴もなく、稜線の端の木に山名板が貼ってあるだけだが「見つけ出した!」感があり、クライミング完了時よりも感動し、おもわず、握手。
下降は最短距離で登山道に出て、2時間弱で駐車場。ここまでは順調だったが高速道路で渋滞にはまって6時間かかって帰宅した。

<行程>
ゲート前6:10~しらびそ小屋7:30~一般道から分岐8:00~取付き9:00-9:20~トップ11:16~稲子岳山頂~しらびそ小屋~ゲート前

<メンバー所感>
●宇田川
好天の中楽しく岩登りすることができた。アプローチが分かりにくいと聞いて下調べしていたお陰で取付きまで問題なく行けた。ガレている場所では落石が起こりやすく注意が必要だ。

●田中
ほぼ計画通りの行動ができたのが良かった。予想外だったことは寒さ。最初からカッパの上着を着ていたのだが風が冷たく寒い。ダウンも持っていたのでもっと長いルートだったら下に着こむのもありかと思った。カムは有効で今回はBDの0番と2番を持って行った。2番を2回使った。

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