人工登攀・ロープワークトレーニング/奥多摩・岳嶺岩

  • 期間 2017-07-08
  • メンバー L松本、SL金澤、SL矢田、田口、二見、船戸、宇井、保岡、宇田川、田中、ゲスト1名
  • 記録 田中

テーマは「エイドクライミングの基礎を学ぶ」。
今回、練習したエイドクライミングは、ボルトにあぶみをかけて手がかりのない垂壁やオーバーハングをぐいぐい力強く登っていく強引な登攀方法である。ほとんど、あぶみの練習に終始した。
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まず、ボルトを打つためのジャンピングという道具を使って岩に穴を穿つ形だけの試をした。
ジャンピングとは太いドライバーの先にドリルのような刃がついている逆手で握って使う道具。岩にあてがい後尾部分をハンマーで連打し、同時に手首のスナップで歯を回転させ岩を削っていく。直径1cm深さ5cmくらいの穴を穿ってからリングボルトを打ち込み、くさび状のボルトが岩に固定される。今回はボルトを設置する目的ではなかったので、すでにあった穴でジャンピングの使い方を形ばかり実習した。

次のあぶみトレーニングは、垂壁とオーバーハングの2つのルートにトップロープで各自トライした。あぶみによるクライミングの要領は以下のとおりである。

1.ボルトにあぶみをかける。
2.2段目、3段目の順にあぶみに乗り込み、体勢を維持。この際、あぶみにかけた方の足で段を巻き込み空いている足で壁をささえ、安定させる。また、次にあぶみをかけるボルトの位置により、どちらの足から昇るかを判断する。右方向にかけるときは右足で乗れるように左足を軸足にする。
3.次のあぶみをかけ2段目、3段目と2歩進み、あぶみを回収した流れで次のボルトにかける。
4.この繰り返しで、できるだけ流れを止めずに左右にあぶみをかけつつ疲労を蓄積しないように登る。

なかなかうまくいかない理由の一つに次のボルトまでの距離が遠いことがある。そのときは4段目に立ちこまなければ届かなかったり、そうなると足と手が近接してグリップ位置が低く伸びることができなかったりで消耗してしまう。自分はあぶみをクリップするカラビナに60cmのテープスリングをつけて上に伸びられるようにしたらどうかと思った。次回試してみたい。

垂壁は全員クリアしたがオーバーハングは難しく、唯一ゲストの方が美しいフォームでクリアした。
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