今回、私たちは白馬岳主稜に行ってきました。好天に恵まれ、残雪期のバリエーションルートを満喫してきました。 4日、JR白馬駅に集合。マイカーで猿倉無料駐車場に向かいます。
猿倉駐車場の様子です。白馬沢の上部に白馬(代掻き馬)が見えます。
白馬沢出合から少し上流の大雪渓右岸にテントを設営します。そこから見た白馬岳主稜です。 5日、夜明け前に出発です。
主稜から見た山頂方面です。山頂が少し雲に覆われ始めます。
間近で見る白馬(代掻き馬)です。実際は白色ではなく岩色の馬です。
二見さんが登ってきます。
急登の連続で汗をかきます。山頂までトレースがあり、最初から最後までロープを使わずに進みます。
山頂に到着すると間もなく雲が離れていきます。青空の下で記念撮影です。
裏銀座から剱岳まで一望できます。 【経路と時間】 1日目 白馬駅(11:40)=駐車場(12:00)~白馬尻(14:30) 2日目 白馬尻(3:10)~白馬岳主稜~山頂(9:55/10:25)~白馬大雪渓~白馬尻(12:15/13:25)~駐車場(13:55) 【感想】 ■木村 白い峰々に囲まれた中、初めて白馬岳の山頂に立つことができて、とても感激しました。 時折、雪が少しシャーベット状になっていて踏み跡が崩れかけましたが、山頂付近が雲に覆われて日が翳ったおかげで、最後まで安定して登ることができました。 今回、ツインロープ30mを1本持参しましたが、トレースが無い時に登る場合は50m以上あったほうが良いかもしれません。ちなみに最後の雪壁にはバケツがいくつか掘ってありました。2~3ピッチで登るパーティーがいるのかもしれません。 最後に猿倉無料駐車場の情報をお伝えします。猿倉には2つ無料駐車場がありますが、私たちが到着した昼頃は猿倉荘直前の駐車場は数台の空き、その下側の駐車場は半分空いているくらいでした。早朝のほうが混んでいるかもしれません。注意事項として、猿倉荘前の駐車場は猿倉荘宿泊者専用です。 ■二見 幾つかのガイド本を見たりしてかなり不安を抱いていまいしたが、天候に恵まれしっかりしたトレースが味方して7時間足らずで山頂を極めることが出来ました。(リーダーが優れていた事はもちろんです。)岩場の地形図は拡大しても、沢の様に2万5千分の1ではルートを特定出来ません。稜線左右が切れ落ちていて最後は胃が痛くなりました。今年の積雪は多いかと思っていましたが6年前の杓子岳の時のような雪庇は発達していませんでした。湿雪でクラックが所々あり、踏み抜いた場所が空洞の所もありました。アイスバイル無しのピッケル1本で、片方の手は指を雪面に突っ込んで何とかなりました。太陽が照っていて紫外線が強く、帰って来てから顔が炎症を起こしています。山頂近くは曇っていて助かりました。風は一時、中程の稜線で吹かれましたが、後は快適でした。気温は3~12℃? 何度かアウターを脱いだり着たりしました。心肺能力の減衰(加齢?)登りはかなりのローペースで(リーダーはアドレナリン全開で食欲旺盛好調です。)追いついて来た長野出身30代?のソロ男性とほぼ同じペースで三角点近くに登頂しました。曇っていた天気も2932mの山頂では暫くすると雲が取れ絶景です。縦走中のパーティーもたくさんいます。疎い山座同定を教わり、満喫感を味わいながら白馬山荘に、雪が融けていてアイゼンがちびります。白馬岳頂上宿舎(閉まってます)~大雪渓。雪崩の心配がありましたが午前中で安定していると判断して下降開始。広ちゃんは尻セード具で先行(数名が同じようにどんどん進んで行く)、次回は買ってこようと思った。周囲デブリがありましたが雪質は硬くはなかった。「あずさ」が間に合いそうなので急いでテントを片付けて帰路に就きました。稜線ビバークも覚悟していたのですが、予想を超える行程に幸福感いっぱい、山行は辞められません。
来年は行きたいです。