「基本ステップ 雪山を楽しむ」で東谷山から日白山を縦走した。メイン企画の雪洞掘りでは故あって小型雪洞になったので雪洞未体験のゲスト3名に使ってもらった。
終始、まぶしいばかりの好天で日焼け止めを塗っても太刀打ちできない日差しが肌に痛かった。
日白山からは北方にタカマタギ、南方に平標への稜線が遠望でき、「この線をつなぎたい」欲求が沸き起こった。
二居スキー場が廃業した関係か二居旅館街は閑散としていた。駐車場で装備を固め、矢田さんからルートの説明、自己紹介後、基本ステップ開始。
通常ルートでは一般道の二居峠経由で登るが、今回はラッセル訓練を兼ねてスキー場跡の斜面を1150m付近の巨大鉄塔に向けて直登した。クラックが走っている個所を避けつつ尾根に向かって上昇し、尾根沿いに鉄塔を目指した。
ショートスキーのパーティが隣の尾根を並走していて主尾根の途中で合流した。スキーパーティーは先行し、我々ワカンパーティはスキーのトレースを潰さないようにわきをラッセルしていった。鉄塔を越えたあたりから雪洞の適地を探し始めたが、高度が低いせいか雪が締まっておらず良い場所に恵まれなかった。
いくつかの場所を当たってからようやく14:00過ぎに場所決めをして掘り始めた。しかし、上下左右に木の根が出てきて3人分のスペースしか確保できなかったため、雪洞泊未経験のゲスト3名に使ってもらい、本科メンバーはツェルト2張りで就寝した。雪洞もツェルトも寒かったことは言うまでもない。
翌日は7時にスタートし、東谷山経由で日白山を目指した。前日よりの好天でサングラスなしにはいられない眩しさ。雪も締まっており、快調に日白山に到着。360度のパノラマに雪山の醍醐味を味わった。
(タカマタギ遠望)
(平標遠望)
午後には時間とともに雪が腐ってきて下降は重い雪との格闘になったが、予定通りスキー場跡に下山し、越後湯沢駅前のけんちん汁のお店で反省会となった。
<行程>
3/4 二居旅館街11:00~1200m(鉄塔傍)付近13:00 雪洞及びツェルト泊
3/5 出発7:00~東谷山8:30-9:00~日白山10:00-10:30~東谷山11:20-11:30~雪洞12:30-13:10~二居旅館街14:10