今回、私たちは、八ヶ岳のアイスクライミングトレーニングの定番、南沢大滝と小滝に行ってきました。終日晴天で快適なクライミングを楽しめました。
未明、JR小淵沢駅に集合。マイカーで赤岳山荘駐車場に移動します。美濃戸口から赤岳山荘までの林道は凍結や積雪がありタイヤチェーン無しでは通行は厳しそうです。
南沢登山道の大滝方面への分岐です。高度計は2065mを示しています。標高2050m付近で南沢を右岸から左岸に渡渉し、再び右岸に戻る場所が分岐点となります。
南沢小滝の様子です。通り過ぎます。
南沢大滝の様子です。上部は流水が見られます。右岸側を少し登り、小滝に戻ります。
小滝右岸側も流水が見られます。ロープは凍りつき、氷の棒の様になります。
【道程と時間】
小淵沢駅(3:00)=赤岳山荘駐車場(4:50)~南沢~大滝、小滝(6:40/13:00)~駐車場(14:20)
【感想】
■木村
大滝に到着するまでに体力が尽き、大滝上部の垂壁には手を出しませんでした。次の機会には、もう少し体調を整えて行きたいと思います。小滝は右岸から高巻いて潅木を支点にしてトップロープを設定できるので初心者でも安心して楽しめると思います。
今回、少しだけ二見さんからX-Dreamを借りて使ってみました。ピックは購入時のままで研いでありませんでしたが、とても良く氷に刺さりました。気温が0度近くまで上昇したこともあり、軽く刺したつもりでも深く氷に食い込んでアックスを引き抜くのが大変でした。
■二見
12月の自主が悪天候で流れて再チャレンジ。
前夜小淵沢駅着、プラットフォームの待合室は鍵をかけるため、改札口前の待合室ベンチで仮眠。
終電で高校生らしき集団がビバーク体制。
先週の阿弥陀南稜は直近の降雪でラッセルに泣かされたが、思ったより八ヶ岳山荘周辺は積雪が多くない。
この先路面が安定していて美濃戸まで車で入れて大分時間的に稼げた。
ここからはヘッデンを付けて6本爪アイゼン、人気ルートで南沢小滝、大滝ルートは迷わず 明るくなった頃、現地一番乗りで到着。
混雑を予想して大滝へ、ちょっと離れたところから見るとハングしているようで滝の高さに圧倒される。
セカンド、回数は随分アイスクライミングは通っているけど中々スムーズに登れない。
ヴァーチカルな角度はしっかり基礎技術及び体力がバランス良く噛み合いリズミカルに動作しないと登り切れない。
1本目が終わらない内に続々とパーティーが到着、中にはガスを焚いてくつろいでいる人もいる。
小滝に移るともう混雑していて何とか中央左、氷結が融けかかっているラインに広ちゃんがリードでトップロープをセットする。
レクチャーを受けながら何度もトライする。腕もパンプしてくる。
気温マイナス5度前後ながら滝の氷解のせいか?シングルロープが凍って膨らみルベルソがうごかなくなってしまった。
北面でじっとしていると寒くなるが、天候に恵まれ最高のトレーニングだった。
時間を効率的に使えて余裕を持って終了。「講習に設定出来る」のではと話ながら、小淵沢駅でそばを食べて帰路についた。
取付までを丁寧に説明されているので参考になりました。
また、小淵沢駅の様子もありがたいです。
講習に設定されたらぜひ参加したいです。
いつも、参考になる山行記録、ありがとうございます。