雪山の準備としてモミソ沢でアイゼントレーニングを行った。前日の雨で増水しウェットな状態だったが、アイゼンがよく利いて気持ちよく訓練できた。
時間もあり、天気も良いし、訓練目的なのでなるべくロープを出すことにした。F1の2段5m、その後の3段8mと最後の大滝(8m)をロープで確保して登った。
下降時は懸垂下降の練習に2本のロープを交互に使ったので、効率的だった。
<小林所感>
今期雪山に向けてのアイゼントレ、久々にアイゼンを履いての遡行は緊張をした。歩くにつれアイゼンでの歩行感覚、前爪での登攀の感覚にも慣れ、普段の沢よりも歩きやすいほどに感じた。下りの懸垂下降では数をこなし良いトレーニングになったが、安全な支点を探すという課題もできた。 雪山に向けての準備として自信につながる山行になった。
<宇田川所感>
今回はトレーニングということで、アイゼンを履いて無雪期の沢を遡行するのは初めてだった。雪のない岩場はかなり歩きにくいかと懸念したのだが予想に反して歩きやすく、傾度の強い所では登り易い箇所もあるくらいだった。 懸垂下降は良いトレーニングとなった。
<田中所感>
アイゼンの爪が岩によくかかって登りやすく、逆に下降時に外した時の方が滑って怖かった。木の根や岩角でビレイポイントをとったり、ロープを繰り出して滝口を見られるポイントでビレイしたりと、基本ステップで教わったロープワークはの復習ができた。
都内に戻って反省会をしたのだがまじめな性格が災いしていつものように反省しすぎてしまい、前後不覚に陥った。気が付いたら家の前でビバークしているところを妻に発見・救助された。家の中に入るまでが登山であると改めて認識した。
<行程>
入渓点9:30~大滝下11:30-50~大滝上12:30~入渓点14:30