先週の高反山地図読み山行が華々しく失敗したため、再び3人組で西上州に帰ってきた。今度もまた、バイブル「藪岩魂」によると道がないと言われている毛無岩。主尾根ピストンの予定で入山したが、主尾根にはちょいちょいマークがあり、地図読みとしては消化不良気味だったので下山は笠松ルートをとることにした。これが正解で地図を片手に尾根を選びながら地形を見て進路を決めることの訓練になるルートだった。稜線上には熊さんの落し物がおびただしく、身の危険を感じたので熊鈴を響かせながら下山した。
群馬県甘楽郡南牧村は人口2,073人、下仁田駅からバスで20分で秘境ではない。でも、コンビニはない。がしかし、なじみになったいつもの遠くのセブンイレブンで食料を購入した。ほとんど常連客である。
地図読み山行は取付きが大切。先週の反省から、沢の数を読んで慎重に取り付く尾根を選択した。今回の尾根ルートはところどころマークがあり、取り付いた後はほとんど迷うことなく、トラバース分岐まで到達した。トラバース道は途中あいまいになっているところもあったが、標高と方角を見ながら相沢越を見つけた。
相沢越から山頂までは痩せ尾根だったが難なく登頂できた。
山頂での食事後、謎のビデオ撮影を行って下山開始。黒滝山分岐で進路を笠松ルートに変更し、地図読みの訓練をすることにした。尾根や沢地形をひとつずつ地図と照合しながらルートを選んで下山したら登りと同じくらいの時間がかかってしまった。時間がかかった主な原因は尾根を進んでいくと岩稜が現れて行き詰まってしまうこと。引き返して巻ける箇所を探しながら進んだ。
最後にどこで尾根を下りて沢に入るか悩んだ末、等高線の間隔が若干広くなっている箇所を選んで無事下降できた。
<小林功所感>
急遽中止になった読図山行の代案として、田中さん、宇田川さんと西上州へカムバック。 先週のミスの経験から、取付きには慎重になり、数分おきにポイント確認をする。おかげで問題なく頂上へ到着、マーカーも明確で、少し物足りなさを感じた。そこで下山ルートは笠松ルートを選択、これは基本的に登りルートのため、下りでは読図力が必要となった。少しづつ自分達の読図力がついてきたのか、時折苦戦はしたものの無事に下山できた。今回の山行も成長があった山行でした。
田中さん、宇田川さん今回もありがとう5ヤッホー!!
<宇田川所感>
前週の失敗が薄れる間もない山行であったため慎重に慎重を重ね尾根ルートは特に問題なくこなせた。下山で使った笠松ルートは尾根の分岐が多いことに加え岩稜帯を巻かねばならず、良い読図トレーニングとなった。
山頂の見晴らしが良く、西上州の山々を見ながら次は何処の山に登ろうかと考えずにはいられなかった。
<行程>
道場駐車スペース7:00~主尾根8:30~トラバース点9:30~相沢越10:00~山頂10:30-11:30~道場駐車スペース15:00