市ノ沢(和名倉山)

  • 期間 2016-07-16~2016-07-17
  • メンバー L二見(27期)、保岡(32期)、田中(35期)
  • 記録 田中

泊りの沢でいいとこないかという我々の希望に百合子さんが市ノ沢を薦めてくれた。

■7/16(土)
市ノ沢は奥秩父の大洞川に注ぐ沢で200名山の和名倉山(白石山)を頂く。アクセスは三峰神社奥ノ院に向かう県道の途中から雲取林道に入り、落石と穴だらけの悪路を20分くらい行ったサメ沢橋ゲートからである。ゲート前は5台くらいの駐車スペースがある。

市ノ沢の出合へは大洞ダムを渡って至る。雲取林道から大洞ダムへの降り口はダムの資材運搬用のモノレールが目印。ゲートから20分くらいで見つかった。モノレールに沿ってダムへのつづら折れの道を下降する。大洞ダム

650m地点のダムを越えて左側の岩肌のトラバース道で沢方向に進み、岩壁を回り込んで尾根に向かって登る。が、ここは途中で西に向かって沢沿いに進むのが正解だった。我々は尾根直下まで上昇してしまい、戻ってトラバース道を西に向かった。ところどころロープが張ってあるトラバース道を西進すると800m地点の市ノ沢の出合についた。
市ノ沢遡行開始

今日は1,200m付近のテン場までの予定だがスタートが遅くなり、天候も思わしくないため、先を急いだ。沢自体は苔むしたきれいな相であるが流大木が滝を覆っていることと鉄のケーブルがコルまで何本も張られていることが残念である。
流木でうまった滝を高巻き、階段状の滝をよじ登り、17:30くらいにテン場に到着。
3~4張りは行けそうなテン場であったが、不心得な前利用者のビール缶、ペットボトルや銀マットなどのごみが放置されているのが興ざめだった。また、たき火を楽しみにしていたのだが雨が降ってきたため見送ったのも残念であった。翌日は6:00にスタートする予定で、濡れた服装を着替えて、シュラフカバーだけで暖かく就寝できた。

■7/17(日)
4:30に起床し、6:00に予定通り出発。流木やケーブルに悩まされながら遡行した。
高巻き中

今日は天気も良いので源頭まで遡行し、仁田小屋尾根のコルに詰める予定。
流木で沢相がよくわからなくなっており、結局50m手前の沢を詰めてしまった。詰めは急峻でしかも足場が濡れた落ち葉で滑りやすく消耗した。ルートファインディングに苦労しながらコルを発見し、ザックをデポして倒木だらけの和名倉山山頂を踏んだ。山頂で休んでいると単独行のご老人にあった。
仁田小屋尾根コル

下りは仁田小屋尾根沿いに仁田小屋ノ頭に出て、さらに1,201mピークまで進み、尾根沿いに大聖沢方向に下る予定だった。ルートファインディングしながらところどころでテープに出くわし、1,776m松葉沢の頭の標識に出た。松葉沢ノ頭

ここからは東に進路を取り1,555m仁田小屋ノ頭まで広い尾根を外さないように進んだ。が、気が付くとすぐ尾根を外して下っている。

仁田小屋ノ頭からは南の斜面につづら折れの明瞭な登山道があり、1,201mピークへの地図読みとは方向がずれるが登山道を優先に方向転換した。1時間ほど南下すると仁田小屋を発見。Webの情報によると仁田小屋から30分で林道に出るとのこと。しかし、小屋から下る道が発見できなかった。やむを得ず仁田小屋沢沿いに無理やり下降し1時間くらいで林道に出た。ここでも残念なことに小屋周辺や沢には工事の際の部材や瓶の破片が散乱し、沢を台無しにしていた。

林道から苦難の1時間歩きでゲートまでたどり着き帰路に就いた。

<行程>
7/16 雲取林道サメ沢ゲート前13:30~大洞ダム14:00~市ノ沢出合14:30~芝沢付近テン場17:30
7/17 テン場6:00~1,450m二又8:00~仁田小屋尾根コル10:30~和名倉山山頂11:20~仁田小屋15:00~仁田小屋出合16:00~サメ沢ゲート17:00

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