bガリー大滝取付の場所確認と、北岳登頂を目指して、広河原へと赴く。小雨が降るなか、白根御池小屋のテント場に向かう。急登に差し掛かる前に雨は止んだが、蒸し暑さで、汗が噴き出し、体がびっしょりと濡れる。
テントで一晩過ごし、翌朝6:40、bガリー大滝へ向かって出発。30分ほどで、人で賑わう二俣分岐に差し掛かる。大樺沢の多量の雪渓を見て、山頂に近い谷には、まだ雪が残っていることを推測する。そのためか、二俣の右俣の沢には、多量の水流あった。ここから先は、大樺沢を詰めていく。時折、小粒の雨が頬にあたる。北岳バットレスは今日も雲の中だ。
(ヒドゥンガリーの様子)
(大岩の様子)
(c沢の様子)
二俣分岐から少し先のヒドゥンガリー出合を過ぎ、そこからしばらく先の水流のあるc沢出合を確認して、c沢からほんの少し手前のバットレス沢の大岩を確認する。大岩は巨大で、車2、3台分くらいの大きさがあり、一目でそれと分かる。後日教えてもらった浦野さんの情報では、大岩にはRCCボルトが打ってあるとのことだが、今回は確認しなかった。バットレス沢出合で、高度計は標高2450mを示していた。
ここからバットレス沢とc沢の間の尾根を登る。
(aガリーの様子)
高度計が標高2660mを示す場所でaガリー出合。
(bガリー大滝の様子)
(bガリー大滝正面ルンゼの様子)
(bガリー大滝右クラック起点の様子)
高度計が標高2700mを示す場所でbガリー大滝取付点。bガリー大滝は、正面の凹角と、右壁のクラックの2つのルートがあった。ルートの起点には、残置ハーケンやリングボルトが打ち込んであり、それぞれ捨て縄が結びついている。クラックのルートには、取付点の前にスノーブリッジが横たわっていて、近付くことが出来ない。本番の日には、雪がなくなっていることを祈るばかりだ。
今回は、天候が回復しないため、この後の北岳登頂の予定を切り上げ、下山することとした。
(1日目行程:広河原~白根御池小屋 2日目行程:白根御池小屋~二俣~バットレス沢出合~bガリー大滝取付~往路~広河原)