雪山縦走 南八ヶ岳

  • 期間 2010-01-09~2010-01-10
  • メンバー 木村広、二見
  • 記録 二見

■9日
 JR中央線 あずさ3号(9:36着)小淵沢駅集合10:00、木村さんの自家用車で美濃戸口でチェーンを付けやまのこ村駐車場11:00。快晴、身支度をして雪道を赤岳鉱泉へ。23Kg?のザックが肩に食い込む。丹沢のボッカが思い出される。歩き始め30分体調確認、装備調整。連休初日、多くの登山客が道を同じくする。 

03 赤岳鉱泉
 13:30赤岳鉱泉着。テント設営(一人1,000円)、水は山荘内で支給。トイレも暖房、トレペ付。山荘泊まりの人は温かい室内で宴会。早い夕食を16:00から始める。残念ながらテント場では携帯のアンテナが立たない。昨夜の予報では明日は晴れ、2時過ぎ起床して早出を決め19:00就寝。 ■10日  小雪舞う中を4:30出発。簡易温度計-6℃、寒い。ジョーゴ沢過ぎまで下見をしていたので迷わず進む。テントに不要なものを置いて、ハーネス、アイゼンを付けて暗闇の中を一歩一歩前進する。昨日の荷物と比べ今日は嘘のように肩が楽だ。雪質も良くトレースも最高で夏道より歩き易い感じだ。そろそろ稜線かと思われる頃、ヘッドランプの明かりが動いている。オーレン小屋方向からの強い谷風と降雪が前進を阻んで待機しているのだ。我々も一本休憩を入れて様子を見る。目出帽、ゴーグル、フードをしっかりセットして行動開始。風に引き飛ばされてラッセルの跡は見えない。 06 赤岩ノ頭分岐
(赤岩ノ頭分岐の様子) 広い尾根沿いを迷いながら登っていく。頂上の手前を右側からトラバース気味に抜けてロボット雨量計の跡に出る。ゴーグルが曇って視界がかなり悪い。 09 硫黄岳 山頂
 6:55山頂にて写真撮影後大ダルミを目指す。ケルンが中々見つからない。左側の火口を怖がり右に目が行き過ぎる。リーダーが地図とコンパスでケルンのルートを見つける。夏はこまくさの咲く辺りも一瞬迷うがロープ沿いに硫黄岳山荘へ。7:20小屋の裏で風を避けながら寒いので一枚着る。-12℃?、オーバー手袋をしたまま強風の中、ボタン一つ外したり掛けたり時間がかかる。  いよいよ今回の核心部、横岳を目指す。ジョウゴ沢方面からの吹き上げてくる風がかなり強い。暫く進むも強風に煽られてよろける。危険を感じ硫黄岳山荘まで戻る。ドコモの携帯は赤岳鉱泉ではアンテナが立たなかったが、JAC冬山天気予報を検索。アンテナは立つが気温が低い為、バッテリーが赤マーク。午後天気の回復は予想されたが、この時間縦走者は見当たらない。止む無く撤退を決定。引き返す。硫黄の登りで若者二人が元気良く降りてくる。六根清浄、懺悔懺悔。  9:45テント場着。11:45撤収、やまのこ村12:50。帰りの車の中からは晴れて阿弥陀ヶ岳等の山頂のみが雲に覆われていた。 [感想] 担当予報士 猪熊氏の1月10日(日)の八ヶ岳天気予報は  0-6時 霧時々雪 風/強い 気温/-14℃(最低)  6-12時 霧一時雪 風/強い  12-18時霧後晴れ 風/強い 気温/-9℃  最大風速 16~20m/sを“強い”  おおよその時速 ~70km  風に向かって歩けない 転倒する人もでる    風の強さは周囲の地形等の影響を大きく受ける。  又、瞬間的には平均風速の1.5倍~3倍の風が吹くことがある。  帰って来てネットで調べたら上記がありました。何処まで前進して、何処で引き返すのか判断が難しいところです。悔いも残りますが生還が第一、課題が一つ増えました。  手袋は富士山雪上訓練で二枚でかなり指先が痛くなったので今回は3枚にしたのですが、まだ痛くなることはありました。感覚がなくなる感じが時間的に継続すると凍傷になるのですかね。こまめに指を動かし、オーバー手袋の動作に慣れる事。

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