子持山獅子岩

  • 期間 2014-11-08
  • メンバー L土方(26期)、松本(17期)
  • 記録 土方

当日の朝、子持山へと向かう。

今日、登るのは群馬県の中央に位置する標高1,296mの独立峰、子持山。
ここには大黒岩(獅子岩)という、遠くからでもそれとわかる岩壁が聳え立っている。
標高差は約100mあり、遠くから眺めるとライオンが佇んでいるようにも見える。

7号橋まで車で入れるが、5号橋から歩き始めることにする。
屏風岩を通過し、沢沿いを40分ほど歩くと「この先危険」という標識が見えてくる。
危険な方向に100mほど歩いた先が獅子岩への取付きだ。

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既に何パーティか順番待ちをしており、このルートの人気の高さが伺える。
ロープワークで時間を潰しながら1時間ほど待ってようやく僕らの登る順番となる。

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1P目 5.7 土方リード
緩やかな傾斜で始まり、次第に壁が立ってくる。
逆層気味のスラブだが、ホールドが豊富で安定して登ることができる。
足を置くスタンスが無い箇所があり、ここがこのピッチの核心。
ホールドを掴んで全体重を預け、1段上がることでクリア。
1~2P目は繋げることも可能だが、後続が待っているのでピッチを切ることにする。

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2P目 5.7 松本さんリード
ハイステップのムーブが一か所あり。

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3P目 5.7 土方リード
このピッチの核心はフレークの処理。
右側に体を振ってレイバックの体勢に。
フレークはガバなので安定して登ることができる。
立ち木のある広いテラスでピッチを切る。

4P目 5.8 土方リード
このルート全体の核心のピッチ。
下から眺める限り、どこが核心なのかはわからない。
とりあえず一手一手確実に登ろう。

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相変わらずホールド、スタンスは細かいのに壁は立っており、割としょっぱい。
かなり細かいスタンスにハイステップで立ちこんで手を伸ばすと手がかりがない。
ここが核心か。
精一杯手を伸ばしたところあるカチに指先がかかるくらいだが、他に手がかりがない。
思い切ってカチに荷重し、スメアで伸び上がり、安定したスタンスに立つ。
核心の後もシビアな局面が続いた。

5~6P目 5.7 松本さんリード
適度に細かいエッジがあり傾斜が緩めのスラブらしいスラブ。
快適な登攀を楽しめる。

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登り切ったところで登山道と合流する。

7P目 5.7 土方リード
頂上直下の最終ピッチ。
クサリ場もあるが、あえて壁を攀じ登る。
右の凹角をステミングで登り、獅子岩の頂上に立つ。
続いて松本さんも登る。
握手を交わして完登の喜びを分かち合う。

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頂上で装備を解除して、子持山の山頂へと向かう。
4P目の細かいスタンスでふくらはぎの筋力に随分と頼ったから少々辛い。
細い登山道の落ち葉の絨毯の上を歩いて子持山の山頂に到着。

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そして、小野子へと縦走し下山したのだった。

【行程】
5号橋駐車場(8:40)~獅子岩取付き(9:20)~登攀開始(11:00)~獅子岩頂上(13:30)~子持山山頂(14:40)~登山口(15:30)

【所感】
獅子岩は7号橋駐車場から歩いて40分程度なのでアプローチが容易。
ハンガーボルトは十分にある。カムの類は必要ない。
取付きで荷物をデポして、歩いて下ることが可能。
ハイステップ、レイバック、ステミングなど多彩なムーブを楽しむことができる。
特にハイステップを要求される場面が多かったように思う。
かなりの人気ルートのようなので、前泊して早発ちしたほうが順番待ちをしなくて済むだろう。

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