■23日
22日夜は西武秩父駅にてテント泊。23日朝5時にタクシーで駅を出発し約1時間で(約1万円)で栃本駐車場(きれいなトイレあり)に到着。しばらく車道を歩き登山道に入る。日が昇ると頭上には素晴らしい青空が広がっている。ダラダラと緩やかな上りが続き、左から入るルート(エアリアの実線)と1300mあたりで合流すると、ここから先は笹ヤブの中を進む。すぐに踏み跡が不明瞭となり、コンパスで方向を確認しつつヤブをかき分けながらひたすら登る。ヤブは私たちの背よりも高く、少し離れるとお互いが見えなくなってしまうので声を掛け合いながら進む。1395mにあるはずの一里観音は結局見つからず。いい加減ハッキリした踏み跡が恋しくなり、やっと1500m位で明瞭な登山道に出る。
さっきまでのヤブこぎが悪い冗談と思えるような、きちんと踏み固められた普通の登山道で、雪は微塵も無くあたたかな陽光がふりそそぐ。それでも1600mを超えるあたりから雪が現れるが、積雪はせいぜい10cm程度で凍結も無い。やがて白泰山ピークへの分岐に到着する。エアリアによるとピークの1793m三角点まで往復20分とあるので荷物を置いて行ってみることに。再びヤブをかき分けて登るが、高度計が1800mを超えてもヤブだらけで三角点が見つからず、時間のロスが怖いのでピークはあきらめる。
さらに進むと雪は消え、程なく二里観音のある白泰山避難小屋に到着。すぐ先の、のぞき岩は、日当たりが良く八ヶ岳も見渡せるとても気持ち良い場所で、このまま動きたくなくなったが仕方ないので出発する。赤沢山のピークの北側を巻くトラバースは所々積雪があり慎重に歩く。1691mの三里観音を超えてどんどん進むとやがて奥秩父林道の終点に出る。当初はここでテントを張る予定だったが、順調なのでもう少し先まで進む。このあたりから先はずっと雪の上を歩いたが、10cm程度で踏み跡もついていた。何度か上り下りを繰り返し四里観音避難小屋に到着する。
この避難小屋は大きなガラス窓付で明るくとてもキレイで立派、先客は無く貸し切りだった。すぐ近くの水場はカチコチに凍結していた。プチ宴会~食事~就寝。床に銀シートを重ねてテントは省略したが、結構寒かった(マイナス5℃ぐらい)ので足先にカイロを貼ったらとても暖かく良く眠れた。
【行程】栃本広場発0608~1206.3m地点0707~白泰山ピークへの分岐1030~分岐発1110~白泰山避難小屋1127~岩ドヤ(と思われる)地点1230~三里観音1330~奥秩父林道1415~四里観音避難小屋1530
■24日
朝は遅めで6時起床、窓の外に朝焼けを見ながら朝食をすませて8時出発。今日も朝から快晴。四里観音を超えてさらに進み十文字峠に到着。ここから先は、去年は結構凍結していたとのことで、練習も兼ねて希望者がアイゼンをつける。実際はたまに凍結があった程度だった。どんどん下って五里観音を過ぎ、毛木平に無事到着。途中、携帯電話で頼んだタクシーで信濃川上駅に向かう(約25分/6300円)。
【行程】避難小屋発0802~四里観音0835~川又方面との分岐0837~十文字峠0910~峠発0930~毛木平1050