小田急線渋沢駅大倉行きバス8:20、大倉でトイレを済ませて出発。2年前に来ているのだがすっかり道を忘れている。エアリアと標識を確認しながら、沢日和の暑さの中を畑の野菜を見ながら歩く。真夏の丹沢は空いている。
9:45 勘七橋到着、河原で水遊びしている人がいる。沢沿いの平坦な所で身支度を整え10:20スタート。その直ぐ上に車道があり駐車場もある。右岸には県立登山訓練所らしき建物が見える。汗を掻いた体に沢の水の冷たさが快い。間もなく小草平ノ沢との分岐、そしていよいよ勘七ノ沢F1、看板があるので間違わない。松井さんがリード、ガイド本にあるように最初の2mがきつい。ここのところの雨で水量は多いようだ。水流の音で声が届かない、笛で合図。F2はスムーズ、すると堰堤で興ざめ。高巻いてゴーロ歩きをして釜のあるF3、残置シュリングを利用して右をへつり右を登る。F4(15m)は2段、上段は右の凹みを行くのだが取り付きに行くまでが滑りやすい。高度差があるのでロープを出す。それから堰堤がいくつも続く。
核心のF5(10m)、2年前の講習時は高巻いた所だ。二見リード、ホールドはわりとしっかりしている。濡れてはいるが、残置ハーケン、ボルトが4箇所あり突破できた(日和田にいくらか通ったことが生きているのか)。
F5
低い滝を幾つか越えるとF6、最後の看板。後は地形図と睨めっこ。940m辺りの左岸の枝沢を特定して大倉尾根1128mの小ピークを目指す。支沢は勾配がきつくなる。気の緩みから足元をきちっと確認しないでトラバースして、3~4m滑り落ちる。涸沢となりいつもながらの源頭部のきつさに息が上がる。
14:40尾根の登山道に出、堀山の家へ。「ナッチャン」に枝豆をご馳走になる。
休憩後、堀山の家の直ぐ下、小草平ノ沢 下降開始。傾斜が少し緩くなると水が流れ始める。時々事故があるという7mの滝、支点のボルトが打ってあり懸垂下降。講習時の上りは苦労したところだ。
早起きした疲れが出始め、下りという事もあり段々一歩一歩が雑になる。4m前後の滝はロープを出すか迷うところ。登りだと見えるステップが上からでは見え難い。シャワーが多いと余計見えない。頭の認識と実際の足元の動きとのズレが出始め本日2回目の滑り落ち。生傷が絶えない。
途中間伐作業中とのことで沢中倒木が多い箇所がある。
後、 数回懸垂下降、一箇所支点が取れないので岩にロープをかけたはいいがロープが動かず何とか松井さんにロープを撥ねて外してもらう。(捨て縄を使う?)
17:00勘七ノ沢との出合。小草平ノ沢入口部に立入禁止の長いテープあり。
駐車場で着替え、ここまで蛭は大丈夫だったのが、松井さんが沢で沢靴を洗っている間に蛭にやられる。
遅くなったのでだめもとでタクシーにtell。腹がつくので来てくれないと思っていたが、表丹沢県民の森までなら来てくれる旨(舗装道路)。19:00渋沢着。(¥2510)
ボリュウームのある沢の上り下りだった。
≪行程≫
10:20 勘七ノ沢入渓~13:00 F5終了~14:40 大倉尾根~15:15 堀山の家
15:30 小草平ノ沢下降~17:00 出合