赤岳・阿弥陀岳

  • 期間 2010-09-18~2010-09-19
  • メンバー 佐藤(千)(L、29期)、一宮(29期)
  • 記録 一宮

■前日(9/18)(天候:曇り)

午後1時半頃に東武東上線北坂戸駅で待ち合わせ、車で現地へ。中央道の渋滞が時間経過と共に広がっているため、遠回りになるが渋滞していない関越道を利用して行くことにした。順調に進んでいたが、長野自動車道岡谷IC付近(?)で火災が発生した影響で、塩尻ICから通行止めになり、到着目前で高速を降ろされてしまった。塩尻ICからは、下道で本日宿泊の『やまのこ村』を目指した。予定時刻を少し過ぎ、6時半頃到着。美濃戸口から先の道は、評判通り状態が悪く、普通車(特に車高の低い車)の場合、慎重に道を選んで運転していかないと、車がかわいそうなことになってしまう。実際に、車を傷つけてしまい、ガソリンが漏れ出てしまって、登山することなく、戻っていった人たちを見かけた。

到着後は、テントを設営し、夕食を食べ、次の日のルートを確認し、次の日の天候を願いながら、9時半頃就寝。

コースは、一部変更。「…阿弥陀岳→赤岳→行者小屋…」を予定していたが、金澤講師に地蔵尾根の下りに気をつけるよう言われていたことなどから、2人で話し合い、地蔵尾根が登りになるようコースを変更した。

■9/19(天候:晴れ)

4時半に起床し、5時50分頃出発。テント場が車道脇にあったため、昨夜は車が来るたびに目を覚ましてしまった(音はスゴイし、皆ハイビームでやってきて眩しい!)。食事の支度は全て佐藤さんにお任せ(ありがとう!)。寝起きのミルクティが何とも言えず美味しかった~。食事、片付け、準備に少々手間取り(軽量化!心配性の私にとっては、いつもながらなかなか難しいです。)、約15分遅れで出発。

・やまのこ村~南沢ルート~行者小屋~地蔵の頭~赤岳

出発早々、登山道に入るゲートを見つけられず、美濃戸山荘付近で少々ウロウロしてしまった。南沢ルートは、快調に歩き、ほぼ予定通りに行者小屋に到着。途中、「道迷い発生中」「黄色テープが登山道の目印」といった看板が何度かあり、親切だなあと思ったが、テープが変色して赤いテープに変わってしまっているところが数箇所あり(よーく見ると、黄色い部分を発見!)、「あらら」という感じだった。行者小屋でちょっと長めの休憩をとり、地蔵尾根へ。行者小屋からは、赤岳・阿弥陀岳がくっきりと見えて、眺め最高である。地蔵尾根は、金澤講師に言われていた通り、エアリアに「岩尾根の急登、クサリ、ハシゴ」とある通り、やや危なっかしい箇所がいくつか。技術的に未熟な私達にとっては、登りで正解だと思った。登りは結構楽しく、登り始めて間もなく、佐藤さんが「面白くなってきた~!」と一言。「うわ~!同感です!」と嬉しく思いながら、慎重に登って行った。天気は良いし、景色は良いし、登りは楽しいし、もうこの上ない幸せ。地蔵の頭到着で、ちょっとした達成感を味わい、赤岳方面へ稜線を進んだ。とにかく気持ち良い!赤岳展望荘を過ぎてしばらく行くと、赤岳山頂に向けた最後の登り。クサリの補助を受けながら、慎重に進み、赤岳山頂に到着。頂上からは、360度の大展望。話しかけてくれた単独行の男性から、北アルプスの位置や今度登るとしたら挑戦したらいいルートやその他のお勧め山ルートなどを教えてもらった。

・赤岳~阿弥陀岳~行者小屋~赤岳鉱泉~北沢ルート~やまのこ村

赤岳山頂では、約20分眺望を楽しみ、阿弥陀岳に向けて出発した。出発してすぐに、道を誤るハプニング発生。阿弥陀岳に向かう分岐点で、道標に書かれた内容を読み間違って、権現岳の方に歩いていってしまった。約10分歩いたあたりで、阿弥陀岳が見える方向がおかしいことに佐藤さんが気付き、すぐに修正。分岐点まで戻り、阿弥陀岳方向へ。阿弥陀岳に向かう下りは少々渋滞。登ってくる登山者と道を譲り合いながら注意して下っていった。渋滞緩和後は、スピードを上げて下って行きたいところだったが、なかなか下りモードに切り替わらず、佐藤さんの大分後方を相変わらず慎重に下っていくことになった。文三郎尾根への分岐道を通り過ぎ、ガレ場をさらに下り、中岳に登り返す。中岳では、出発間際に南沢ルートで追い抜いたご夫婦と再会し、話しかけられた。ご夫婦は、阿弥陀岳の登頂を終え、これから赤岳天望荘に向かいビールで乾杯、今日はそのままお泊りだそうだ。「お~!あと1時間もしたらビールとは羨ましい!」と思いながら別れ、阿弥陀岳山頂を目指した。あとひと踏ん張りで阿弥陀岳山頂だ。中岳を過ぎると、目の前に阿弥陀岳が。赤岳山頂からは容易に思えた阿弥陀岳も、近くで見るとかなりの急登で、「これ、下りは大丈夫なのか?」と、まず下りの心配が頭に浮かんだ。行者小屋への分岐ルートのある鞍部から先は、阿弥陀岳山頂までのピストンなので、この分岐点に荷物を置いていく人達が半数ぐらいいたが、私達はとりあえず荷物を置かずに鞍部を通り過ぎた。この先の急登は、道筋が不明瞭な部分もあり、ちょっとだけ頭を使わないと行けなかった。時には2人で話し合ったり。阿弥陀岳山頂も眺望最高で、しばしうっとり。離れ難いが、先のことを考え、仕方なく下山。下りは、思っていた程大変ではなかった(雨など降っていたらかなり違っていたと思うが…、今回は本当にお天気に助けられている。)。鞍部まで下り、行者小屋方面へ。行者小屋では、お茶休憩を取ろうと話していたので、それを目指してひたすら下っていった。行者小屋では、木陰を見つけて、コーヒータイム。これまでの充実感と先が見えてきた安心感から、とてもリラックスした幸せな一時となった。 この先は、気を抜かないように気をつけながら歩き、赤岳鉱泉を通り、北沢ルートで下山した。北沢ルートの後半半分は車道に出る。これまで、変化に富んだ面白い道を歩いてきたため、この車道はちょっと退屈に感じた。

やまのこ村からは、美濃戸口まで歩いている登山者に頭を下げながら、車で下山。もみの湯で汗を流し、軽い反省会(?)をして帰宅した。

■感想

とにかく楽しかった。お天気に恵まれたことが大きく影響していると思われるが、初心者にとっては、楽しい思い出しか残らないような山行だった。荷物がやや大きすぎたり(多分私だけ。佐藤さんは大丈夫。)、登山口を見つけるのにウロウロしたり、道を間違えたりといくつか上手く行かないことがあったが、その都度自分達の頭で考え、解決することができた(最適な解決策でなくても)ことは、私達にとって良い経験になったと思う。

【行程】

やまのこ村(5:50)~南沢ルート~行者小屋(7:50)~地蔵の頭(9:10)~赤岳(10:00)

~阿弥陀岳(12:15)~行者小屋(13:35)~赤岳鉱泉(14:40)~北沢ルート~やまのこ村(16:10)

 

上・地蔵尾根

中・赤岳をバックに

下・阿弥陀岳へ向かう

地蔵尾根

赤岳をバックに

阿弥陀岳へ向かう

 

 

 

 

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