ま いずれ山スキーで行ってみたい火打山、ついでに妙高山にも登って、これまた山スキーエリアの妙高外輪山の三田原山あたりの地形概念把握も兼ねての、初秋の山歩きをしてきました。予報では雨模様下り坂の天気回りで、当初のテント泊からとっとと日和って(笑)素泊まり小屋泊にしてしまいましたが、どうしてどうして初日の曇天・ガス模様から翌日は一転して晴、周囲の展望も楽しめてしまいました。
9月24日(金)
笹ヶ峰の駐車場登山口は、WC有り・登山ポスト有り。ここは、入山届と下山届をそれぞれ出すようになっていました。黒沢を渡る橋まで、木道を緩やかな登り。黒沢の橋のたもとにもWC有り。エアリアマップでは、黒沢で水場とありますが、ここは沢に降りるには少々難しい。黒沢に至るまで小沢を2回ほど渡るので、そのあたりで給水するのが良さそうです。前日の雨の影響か、黒沢の流れは濁っていました。黒沢橋を渡ってしばらくすると、「十二曲がり」と呼ばれる急登が続きます。登山道整備の工事が行われていました。急登が緩やかになると、黒沢池と高谷池への分岐の富士見平。これまでの立派な樹林帯と変わり、灌木の明るい樹相となってきました。黒沢岳の山腹をトラバースぎみに進み高谷池方面へ。途中から、高谷池の湿原や火打山の伸びやかな風景が見え始めました。火打山・影火打・焼山と三つそろって見えるのはこのあたりだけ、とのことです。
湿原の中に建つ高谷池ヒュッテで休憩。ここは、自炊室完備(プロパンガス・鍋揃ってます)で、山スキーベースに良さそう。テント場も、ロケーションはいいでしょう。火打山へは、湿原の中の木道を、一段上の天狗ノ庭まで緩やかに登っていきます。湿原は、早くも草紅葉の風情。紅葉しているナナカマドもちらほら。その中で、まだリンドウの青い群落が頑張っていて、去来するガスの中、なかなかに目を楽しませてくれました。「天狗ノ庭」から背の高い笹の中を登って、火打の稜線へ。稜線上は、階段登りを交えて火打山山頂へ。山頂では、風が冷たく・ガスで遠くの遠望はイマイチでしたが、時折、北アルプスが遠望できました。流石に秋風は冷たい。あまり長居はできずに下山。高谷池ヒュッテ近くまで戻る途中、登りの時よりもじわっと紅葉が進んでいました。日ごと、いや時間ごと、秋が深まって行くようです。
高谷池ヒュッテ近くまで戻り、茶臼山への一登りをこなして、黒沢池ヒュッテまで下りました。このあたりの湿原も、草紅葉。 黒沢池ヒュッテで素泊まり泊でしたが、ここでは自炊は作るのも食べるのも外のベンチで、ということでした。雨が降っているとつらいかも。水場の水も要煮沸で、実際に少々濁っていました。この小屋は、WCは外。小屋内は、綺麗で一晩中ストーブが燃えていて、暖かく過ごせました。
9月25日(土)
出発時は薄曇りだったのが、どんどん晴れてきます。黒沢池ヒュッテから、妙高の外輪山の縁の大倉乗越へまずは登り。大倉乗越に立つと、妙高山の大きな山容がどかんと見えます。ここから一旦、外輪山と妙高山の鞍部まで、ガンガンと急下降。鞍部からは、外輪山と妙高山の底にある長助池の池塘を眺めながら、しばらくトラバースぎみに妙高山へ近づいて行きます。沢を渡ると、ここから妙高山への登り。樹林の中の岩ゴロの急登が続きます。樹林の合間に垣間見れる三田原山が、登りの進展具合のメルクマール、といったところでしょうか。頂上稜線に登り着くと斜度は緩やかになり、妙高大神のお社を過ぎて妙高山山頂。思いの外、広い山頂でした。この頃には、ほぼ上空は快晴の好天。遠く北アルプスや、野尻湖・信越トレイルの稜線、はたまた日本海なども見渡せました。
往路をガンガンと下り、黒沢池ヒュッテから黒沢池の木道を辿り、富士見平へ。黒沢の源頭を横切る橋はくの字に折れかけていて、まあいずれ折れるのでしょう。(笑)少々デンジャラスでした。
富士見平からは、往路を戻りましたが、登りの時に工事中の場所が既に整備されていて、サクサク下る事ができました。
◆行程:9月24日(金) 7:10笹ヶ峰駐車場~8:10黒沢橋~10:00富士見平~11:00高谷池ヒュッテ(~11:20)~13:10火打山~15:50黒沢池ヒュッテ(泊)
9月25日(土) 6:15黒沢ヒュッテ~9:00妙高山(~9:25)~12:35富士見平~14:55笹ヶ峰駐車場
<高谷池からの火打山>
<大倉乗越からの妙高山>