精進湖より精進口登山道を歩き、途中の精進口三合目からは奥庭・御庭へ分岐・経由
し、御庭よりお中道を通って富士スバルライン五合目(旧河口湖口五合目)を目指す
約20キロの行程。青木ヶ原樹海の中をゆく。
10時に精進湖のほとりにある、赤池バス停を降りて身支度し、消防署(上九一色分
遺所)の裏にある登山道の入り口から樹海へ入る。
樹海の中は意外に明るかった。道はとてもなだらかで、幅もあって歩きやすく、ずっ
としゃべりながら歩く。樹海の中では、倒木が多く少し木々がまばらになって生えて
いる場所や、登山道の両側を笹に覆われた場所、木や下草のよく茂った中など、進む
につれて周りの景色が変わっていき、そしてまた、前と同じ景色が広がるのをずっと
繰り返した。
*写真1 倒木とまばらに生える木々
*写真2 笹に覆われた場所
天気は晴れたり曇ったりで、少し蒸し暑いものの、日差しは木々に遮られ、とても歩
きよかった。
12時に、樹海の中を走る県道71号を横断する。登山道と交差するあたりに数台の
車が停まっていた。少し歩いたところに、富士風穴があり立ち寄る。円筒形の大きな
窪みを降りると風穴の入り口があり、入り口からヘッドライトを照らして暗い風穴の
中を覗く。ひんやりした空気が窪地の中に立ち込めていて、しばらく涼んだ。
風穴の窪地から上がって休憩。途中出会ったロケ隊が、賑やかにトークをしながら風
穴に向かっていった。
13時頃、精進口一合目にあたる天神峠に着き、草の上に座ってしばらくのんびり過
ごす。こちらにも車やバイクが数台とまっていた。バスが通らないので、この一合目
を起点とする場合、自家用車かタクシーを利用することになる。
天神峠からは、それまでと比べれば少し勾配が増すが、やはりとても緩やかである。
しかし、精進湖より歩き始めてから、地図を見て、次はこの分岐がある、この林道を
渡る、と心の中で思う場所まで、毎度のごとく、なかなかたどり着かず、また、周り
の景色にも大きな変化はなく、茂った木々によって富士山頂も下界も拝めず、二合目
を過ぎるころには二人とも無口になりもくもくと歩く。
15時過ぎにようやっと富士スバルラインにぶつかる。精進口登山道とちょうど交差
する場所に三合目バス停があり、当初の予定通り五合目まで行くには時間が遅いこと
と、今回の山行の目的であった、ゆったりと山歩きを楽しむことが十分に満喫できた
ので、今回はここで終了とした。バスで河口湖駅へ戻り、駅構内のカフェでのんびり
しつつまたおしゃべりしてから帰宅した。
精進口登山道は岩や倒木などで道が荒れているとのことだったが、三合目バス停まで
は、特に気になる場所はなかった。
今回のコースの続きも、また機会を作って行きたいです。
*写真3 下山後、河口湖駅から見えた富士山山頂