谷川岳主脈(敗退)

  • 期間 2024-11-12~2024-11-13
  • メンバー L小林英(25期)、田中(35期)
  • 記録 小林英

三国峠から平標山へ北上し、仙ノ倉山~万太郎山~トマノ耳と谷川岳主脈を踏破する計画だったが、ガスと強風のため仙ノ倉山を越えた地点で撤退した。

■11/12(火)
越後湯沢駅から三国峠方面の終点・西武クリスタル前までバス利用(700円)。バス停から三国峠登山口まで徒歩20分。
かつての往来を偲ばせる石仏が佇む登山口から三国峠へ上がり、御阪三社神社(昭文社山と高原地図では「三国権現」)の背後の三国山に登る。
三国山
長い階段に汗をかいて三国山を踏み、次の小ピーク(1620m)を越えると、行く手の山並みが一望。正面の盛り上がりが大源太山(河内沢ノ頭)、その向こうが左から平標山、仙ノ倉山、地肌を見せて険しいのがエビス大黒ノ頭(かしら)、三角が万太郎山、奥まっているのが谷川岳。
大源太山越しの谷川岳主脈稜線
笹が被って足元が見えづらい箇所があるものの、基本的に歩きやすい道を気分よく進む。三角山(1685m)で一休みし、大源太山に13時登頂。
大源太山
群馬-新潟県境の尾根を北上すると、仙ノ倉山が大きく迫り、エビス大黒ノ頭の谷筋には雪の筋が見える。
13:50、平標山の家に到着。今期の営業は終了しており、避難小屋(協力金2000円/人)を使わせてもらう。水は屋外の流し台に導かれたホースから出ていた。トイレは避難小屋内の隅にある。
平標山の家平標山の家 避難小屋
登山者数人が通過していったが、宿泊者は無く貸切り。夕方になってやや曇り、夜中、外では風音が強まった。

■11/13(水)
4時起床。風音は止んだが、外に出てみると、ほとんど小雨というべき濃霧に加え、風も一定の調子で吹いている。
5:20、雨具を着込んで出発し、平標山に上がる。ここまで風雨はそれほど気にならなかったが、ガスは晴れない。
方向を東に転じて仙ノ倉山に向かうと、左(北)からの風が強まった。登山道上に雪が少し残っており、時折ぬかるみに踏み込む。
仙ノ倉山登山道の雪
前仙ノ倉山(2021m)を越え仙ノ倉山に上がる階段では、足を上げたところを風に煽られて笹原によろけ込んだ。手袋をしていても指先が痛い。
6:50、仙ノ倉山に登頂したが、変わらぬ強風の上にガスで何も見えず、写真だけ撮って通過。
仙ノ倉山
鞍部へ向けて下っていき、エビス大黒避難小屋に7:15。
エビス大黒避難小屋
厚い波板をカマボコ型にボルト止めした小屋に入ると、ようやく風を避けられる。ドアを閉めて薄暗い小屋内に風の音がゴウゴウと響く。地図によるとこの先、エビス大黒ノ頭や大障子ノ頭に岩場があり、また、万太郎山の手前はヤセ尾根だ。そこで風に煽られたり、濡れた岩でスリップすると危険かもしれない。とりあえず前進してから判断するとしても、毛渡(けと)乗越から赤谷林道に出る道は「雨天時のエスケープルートには使えない」(山と高原地図)急降下で、下る気にならない。日が高くなって気温が上がればガスや風も改善するのではないかとも考えたが、いっかな弱まらない風音を聞きながら座っているうちに冷えてきたので、今回はここから引き返すことに決定した。
7:40、撤退開始。仙ノ倉山への登り返しにはガスと風とで霧氷が発達していた。
霧氷
二人ともまた指先が痛くなり、多少風を避けられる岩陰で両手を打ち合わせたりほぐしたりして回復を図る。数分の休憩で指先の痛み、痺れが取れ、その後の行動が楽になった。
その悪天も、平標山に近づくと青空がのぞいて回復の兆しを見せ始めた。風も弱まったので、平標山からは松手山コースを選択。途中で数人と擦れ違ったが、雨装備の我々を見てどう思ったことか。
松手山コースの下り
11:15、元橋BSに下山。次のバスまで2時間近くあるため宿場の湯まで歩き、汗を流した。

<行程>
11/12 西武クリスタル前BS9:05~三国峠登山口9:30~三国山11:10~大源太山13:00~平標山の家13:50(避難小屋泊)
11/13 平標山の家5:20~平標山6:10~仙ノ倉山6:50~エビス大黒避難小屋7:15-7:40~仙ノ倉山8:10~平標山8:50~松手山10:00~元橋BS11:15

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