無名山塾23年11月の鍬柄岳の記録を見て行ってみることになった。
駐車場から40分ほどで取付きに到着。大桁山分岐あたりから入る感じ。体格差から田中・八重樫ペアと平・鹿内ペアに分かれる。今日は木戸壁の苦い経験(⇒ 2024/4/29 木戸壁右カンテルート)から、小型トランシーバーを持ってきた。装備を整え、みんカラ(2019/11/7 鍬柄山 南稜から西稜下降~!(^^)!)に掲載されていたトポのフェースから取り付くことにする。レディーファーストということで平・鹿内ペアからスタート。
○1P リード:平、八重樫
ナナメのバンド状になってる上部がちょっと嫌らしいが、ハーケンは多めにあり(バランス的にあまり使わなかった)。美しいムーブで平さんが登っていき、大きめの立木で支点を取る。
なお、鹿内は最近購入したInsta360をヘルメットに装着。無駄に凄腕YouTuberのような出立ちだが、使い方はイマイチわかっていない。
○2P リード:鹿内、田中
岩が階段状になっているので歩きやすい一方で、小ギャップの上り下りのためロープが流れにくい。なるべく流れるように支点を作っていく。降りたところにリングボルトが二つ。ここでピッチを切る。後続の田中さんはカムを使って支点を作りセカンドをビレイ。
○3P、4P リード:平、八重樫
みんカラにはフィックスが2本との記載があったが1本しか見当たらず。立木も小さく数がないので、ややランナウト。40mほどロープを繰り出した。
2ピッチ分を一気に登った感じ。立木にて支点を取る。3P目の終了点はどこだったのか謎は残った。そしてここで無念にもInsta360のバッテリーが切れ、ただ重い固形物を頭に載せている人となる。いつになったらイケてる山岳動画を作れるようになれるのだろうか・・・
○5P リード:鹿内、田中
そのまま直上。短い距離なのですぐにピークに到着。
○下降
ペア単位ではなく4人セットで降りることにする。登りと逆でメンズから。西稜を少し下ると岩に懸垂支点があったので、50mロープ1本で下の平坦な所まで降りる。
ロープをエコバッグに入れて腰に下げ、繰り出しながら懸垂下降する田中さん。木に引っかかることがない素晴らしい仕組みだ! 木戸壁山行の時にはロープを束ねて左右に下げて降りたところ、薮に引っかかり恐ろしく絡まった。次にマルチやアルパインをやる時は絶対にこの方法にしようと思う。
その下の立木に懸垂支点があったのでロープ1本で降りたが、長さが足りず途中の木でピッチを切る。流れ止めで末端を結んだ部分まで降りたので本当にギリギリのところ。こういう事があるから絶対に末端を結ぶのを忘れてはいけないと再認識した。すぐ下に登山道が見える。50mを繋ぎ合わせていればそのまま行けた距離であった。
もう1本ロープを出し、3回目の懸垂で登山道まで降りた。
ちなみにトランシーバーは2個セットで5,000円もしない安価なものだったが、音もクリアで便利だった。
<行程>
鍬柄岳登山口駐車場7:10~取付き8:00~鍬柄岳ピーク10:00~鍬柄岳登山口12:30
<主な登攀装備>
50mハーフロープ×4、カム(キャメロット #0.75 #1を使用)