小川山クライミング&キャンプ

  • 期間 2024-05-11~2024-05-12
  • メンバー L平(40期)、SL大野(40期)、鹿内(42期)、八重樫(42期)、青栁(43期)
  • 記録

■5/11(土)
深夜3時に自宅前まで八重樫さん鹿内さんに車で迎えに来てもらい、3時15分に和光市駅で大野さんを回収、廻り目平キャンプ場へ向かう。6時すぎにキャンプ場入口のゲートを通過し、先に来ていた青栁さんに誘導されて、林道左奥、川の側のテント場へ。
車を停めて、キャンプの支度にかかる。テント2張りとタープ。薪とスウェーデントーチ(太めの丸太に十字に切れ込みを入れたもの)を金峰山荘で購入。薪場所を設えて、岩登りに出発したのは8時40分。
今晩のお宿ガマスラブ目指します
久しぶりのスラブなので、定番のガマスラブへ向かう。先客は1、2組。傾斜の緩い左の短いルートとその右隣を登ることにする。短い方を登ってトップロープを張る。支点は下から見えた。お天気は快晴、フリクションはバッチリきいているが、少し緊張。
ガマスラ登ってます
右隣のルートは八重樫さんがロープを張ってくれたので、遠慮なくセカンドライフを楽しむ。こちらの支点は立木、上部はほぼ手がかりがなく、スラブらしい登りになる(フロンティアスピリッツ『小川山クライミングガイド』(上中下)によれば、左はガマルート左5.6、右がガマルート1ピッチ目5.7)。交代で5人全員が登り終えようというころ、続々と団体さんが登ってきて、我々のすぐ後にロープを張っていた。
ルートを変えるべく、岩沿いに右側へ移動。岩の中央を通り過ぎ、右端の比較的傾斜の緩いところを選ぶ。グレードがわからないと躊躇していたら、周囲の圧力を感じ、とりあえずは2ピン目までかけるつもりで登り始める。岩の表面の枯葉、あまり登られてない? 難しくはなかった。ルートは意外に長いので、ロープは60mあった方が良い。トップロープで交代して登る(上記ルートガイドによると、にゃらん5.8)。
ガマスラブ右端

いったんキャンプ地に戻って休憩。眠くなってくるが、シングルロープをダブルロープに替えて、マルチピッチのルート、春のもどり雪を目指す。林道を離れ沢沿いに入り、ボルダの岩、ビクターの脇から、八幡沢左岸スラブへ向かう。堰堤をいくつか越え、人に訊いたりヤマレコを見たりでようやくそれらしいがれた沢を詰め、写真で見覚えのある取付きに着いた。降りてくる途中の1パーティがいたが、登っている人は誰もいない。14時くらい。
八幡沢左岸スラブ/春のもどり雪

八幡沢左岸スラブへ/春のもどり雪 出だし

青栁-大野、鹿内-八重樫-平に別れ、2人チームからスタート。青栁さんのトランシーバをチームごとに一組持った。1ピッチ目、まずは大野さんリード。フォローの青栁さんを見送って、3人チームのリードは私から。ピンが左右に離れているので、左、右、左、右とジグザクにヌンチャクをかけて登る。横移動で、微妙に登り辛い。ルートはほぼ直上。途中からは傾斜が落ちて、快適になる。先行の青栁さんの右隣りの立木でピッチを切る。
2ピッチ目のトラバース

2ピッチ目のトラバース

2ピッチ目はすぐ真上にピンが見えているが、足元の傾斜が少しある。ガイド本にはルートが二つ。先行はその真上のピンの方向ではなく、右上の岩の間を登り、詰めきったところで左に上がっていった。今回3人チームは八重樫さんがリード。同様に右上し、左に上がるところが少し悪そうに見えた。左に上がるピンは遠く、一つ飛ばしていた。2人チームがピッチを切った少し上の立木で同様にピッチを切る。
3ピッチ目、ほぼ樹林の土混じりの岩場のトラバース。ちょっと違うような気がする。見ると、右側を普通に歩いて登っている人の姿が見えた。歩いて登れるのか。ビレイしている下には、太い木に懸垂支点のように、二重三重に巻いたロープが見えた。
先行の大野さんがロープが引けないと言っている。青栁さんはトランシーバで「頑張って」と応答。どうする? ロープが引けるところまで少し戻ってフォローを引き上げてもらうか、撤退はどのように、などと考えていたら、頑張ってルートに復帰できたようだった。
青栁さんが続き、3人チームは鹿内さんがリード。同様にロープが引けなくなるのではと心配したが、順調に伸びて止まらない。いちばん短いピッチのはずでは・・・、あと10m、5mとコールして、ほぼなくなりかけた頃に止まった。トランシーバでの応答で終了点に着いたとわかる。カムがあった方が良いというので、自分のリンクカムに加えて、八重樫さんから大きめのものを一つ借りて続く。岩と土混じりのトラバースをし、岩の間をまっすぐ上に上がる。フォローだったこともあり、結局カムは使わなかった。終了点は広めの登山道のような場所。
3人揃って水と食糧を補給。目の前の残置ロープがある立木を支点として少しだけ降りると、チェーンのある懸垂支点に届く。真下に大野さんが見えている。そこでロープを巻き直して1本ずつ投げたが、思い切り絡まり、おまけに途中から傾斜が緩くなるので、ロープを解いては放り投げることを繰り返した。立木でいったん切る。
懸垂1回目

懸垂1回目 立木に向かう

懸垂2回目

懸垂2回目 ロープ出てこい

薄暗くなり始めると気持ちが焦る。登るときに1ピッチ目の終了点脇に懸垂支点が見えていたので、次はそこまで。今回はロープは投げずに1本ずつ束ね、腰に下げて降りる。と、下から「その木の間」と青栁さんが方向を指示してくれる。ピッチを切らずに取付きまで降りられるのだ。
全員が取付きに揃ったのは18時くらいだったか。ヘッドランプを灯し、足早に宴会開始が迫るテントに向かった。

肉の塊はダッチオーブンに。シャンパンで祝杯をあげて宴会は始まった。食べきれないくらいの食事を終えて、11時頃に就寝。同じテントのはずの青栁さんと大野さんはハンモックで私はテント。誰もいないので暖かくない。
肉

■5/12(日)
5時半過ぎ、焚火のはぜる音で目が覚める。昨夜の残りの食材とスープで食事を済ませ、テント撤収。体調の良くないという鹿内さんを車に残し、アクセスが楽な林道奥のフェニックスの大岩へ向かう。
きょうは薄曇りで少し寒い。岩場には誰も居ない。私が持っている『日本100岩場 伊豆・甲信』には大まかに5.7から5.10と記載があるのみで、ルートとグレードがわからない。またなんだかんだと躊躇していたら、中央のクラック沿いを八重樫さんが登るというので、大野さんと右の傾斜の緩いリッジ状を登ることにする。後で見たルートガイドによると、登ったのは大凹角右(5.7)と右カンテ(5.7)か。終了点が同じになってしまい、ロープが擦れる、ビナがぶつかる、と上で悩んでいたら、中央のロープを引き抜いてくれた。その後、青栁さんがリードして、左隣の支点にかけ直す。
フェニックスの大岩

フェニックスの大岩

トップロープを2本張れたので、交代して登る。その後、それぞれのルートの左隣をトップロープで登ってみた。
昼を過ぎたので、鹿内さんの待つテント場に戻り、帰路についた。

<行程>
5/11 八幡沢左岸 ガマスラブ、春のもどり雪
5/12 フェニックスの大岩

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